夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

ボルジア三連発。

皆様
こんばんは。


五十肩と手首の関節炎で痛ぇ。


女子ならば
マダムでも腐女子でも貴腐人でも
一度は


「お姫様」

に憧れたんじゃないでしょーか。


良い腐りっぷりの方だと
結婚・出産を経ても
少女漫画は止められないモノです。


ワタクシ、
訳あって
毎週、
カトリック教会のミサに行ってます。

まだ信者ではありません。


それで
ルネッサンス期」
に興味が出てきて
アレコレ本を読み漁ってます。


西洋史は学生の頃、
ざっくり学びましたが
ものすごーくザックリ分類すると
ルネッサンス以前を「中世」
ルネッサンス以降を「近代」
と考えてます。


ルネッサンス以前ですが
もう半端なくペストやらマラリヤやら天然痘やらが流行り、
ヨーロッパの人口の10%が失われました。


何をどのようにしても
拝んだり祓ったりしても
ヒトはいつか死ぬ、
ならば楽しもう
この世は一期ただ狂え、
とばかりに
人間の本能に回帰
てのが
人文主義
つまりルネッサンスです。


チェーザレ・ボルジア
ルクレツィア・ボルジア
そして
ボルジア家に伝わるとされた毒薬「カンタレラ」が
乙女の心を惹き付けるのは
その絢爛たる文化、
ヒーラヒラのドレスや
白馬の王子がたくさん居たからでしょう。


そんで
腕ならし頭ならしに
人気のある漫画を読みました。


まずは氷栗さんの「カンタレラ」

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少女漫画らしい設定とアレンジされてますが
このチェーザレ・ボルジア

















反則








です。


BLの要素が強いし。


激動の時代を
10数巻に収めてるので
登場人物は多いし
ストーリーも富士急ハイランドのジェットコースター並みです。


次はボカロで話題になった

「カンタレラ~碧の毒薬~」

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このルクレツィア・ボルジアは











反則だ。






史実はあえて無視されてます。


登場人物も少ないです。


ただ、
ストーリーは
めっちゃ良かったです。

ルクレツィア・ボルジアが
芯のある女性に描かれてます。

大した歴史的イベントも起こらない代わりに
チェーザレ・ボルジア
ひじょうに淡々と
気持ちのやり取りをしていくのですが
情報の量が少ない分、
切なくさせられました。


それと
家族間で心理的距離があるんですが、
当時の貴族の家族って
本当にこんなんだったろうな
と思います。


挨拶も気楽に出来ないし
一緒に食事

そう簡単ではなく
一定の手続きをしてから
と面倒臭かったでしょうね。


そうやって
貴族階級は
男の子はプリンスに
女の子はプリンセスにしつけて
しかも英才教育。


基本的に
貴族階級やお金持ちの家は
親が仕事や社交で忙しいので

「自分の事は自分でしなさい」

と諭し、
マナーなんかは
同じ階級の教育係りに教えさせたり
女の子なら
修道院で育てて
不良な人間を近寄らせないようにしたりしてたのが普通です。


史実や歴史資料がすごくしっかりしてるのが

チェーザレ~破壊の創造者~」

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こちらは
当時の風俗や歴史背景の説明が多過ぎて
遅々としてストーリーが進みません。

10巻まで読んで
ようやくチェーザレが大学卒業辺り、
もうお腹一杯。


この時代のイタリアは戦国時代なんですが
ヨーロッパ史として
チェーザレ・ボルジア
そんなに重きをおかれていないのです。


何しろ寿命が短かったし
亡くなった後の
イタリア統一までの時間が長かったし、
その辺り、
イタリア本国の方の評価が知りたい所です。


ゲームの
「アサシングリード」

当時のローマの風景を
疑似体験出来ます。


それで
調べれば調べるほど
この時代は複雑で
魅力的です。


ルネッサンス期のフランスは
ただの田舎弱小国。

ルネッサンスが終わり
バロックを経て
かの有名なロココ文化へ繋がるのですが
この時代に
一番勢いがあったのが
イタリア半島だったのです。


もちろん、
イギリスやドイツも頑張ってたのですが
服飾や食事は
イギリス・ドイツが真似するくらいです。


キリスト教がヨーロッパを支配し、
その総本山があり
高価な織物が作れて真珠が採れた地域。


人々は
いつか死ぬんだから
今のうちに
お洒落もグルメも楽しんでおこう
と享楽的になってたり
敬虔な祈りを捧げたり、
矛盾を無理なく抱えてた時代です。


貧困層以外は
楽しかったに違いないです。


建築物や服飾や食事についても語りたいのですが、
また長くなりそうなんで
そちらはまたいつか。


チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

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ボルジア 欲望の系譜 DVD-BOX

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いつも読んでくれて
ありがとうございます。


現存する肖像画ですが
チェーザレ・ボルジアの物と確定された物がなく、
どんな外見だったのか今となっては分からず終い、
てのも
またミステリアスです。


では良い一週間を。