夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

野々村議員と、セカイ系。

梅雨が開けない千葉県某所から、
おこんばんは。


ネットですごい事になってる
野々村議員のメルトダウン記者会見ですが、
なんつーの。


外国、
特に英国では
ひじょうに冷静に「分析」されてます。


日本では単なるお笑いネタ扱いにされてますが、
英国では

「彼は何らかの病気か人格障害ではないか」

「そうした人物に県議をやらせていていいのか」

「そもそも立候補時にストッパーをかける別の人物が
何故存在しなかったのか」
(これは英国の議会のあり方が
貴族に大きく左右されてるので、
日本とは根本から違うからです)

「そもそも×2、
以前から奇行で有名な人物を
立候補させないシステムが日本には存在しないのか」

などなど、

「大人の国」

の人から見れば

ヘン

としか言いようがありません。


って言うか、
最近は


「男がトコトン、
ダメになってる」

としか言えません。


若い女の子が
粛々と仕事して
分相応な生活してて、
反面、
男は老いも若きも
自分一人では何にも出来ない、
自分一人さえも養えない、
たまに小博打で安いスリルを使い減りさせて
運良くステータスを手に入れたら
何か大人物になったかのように錯覚して
平気で公費を私的流用する。


もちろん、
そんな男性ばっかりじゃないのは知ってますが、
全体的に
ヘタレとゆーか
小物っぽいとゆーか。


こらもう、
恋愛や結婚しないヤングが増えますよ。

結婚しても
女性に増えるのは負担ばっかりなんだもん。


一時、流行った

セカイ系

というジャンルの物が
わたしはひじょうに好きでして、
あれこれ見てました。


90年代、
バブルが弾けたけど
何とかその燃えかすで経済が回ってた時に
敏感なクリエーターが
こぞって作っていた世界観です。


エヴァンゲリオンはちょっと置いといて

最終兵器彼女

ほしのこえ

とかです。


それで
最終兵器彼女外伝集」
を買いました。

外伝集があった事を知ったのが
割りと最近だったのと
本編が読んでてあんまり辛いストーリーだったので
ちょっと読むのを我慢してました。


で、
読んだんですが










思いっきり鬱。



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4作品収録されてます。

最終兵器彼女

と同じ世界の中の
別のキャラの話です。


この中の

「lovestory,killed」

が一番、好きです。


高橋しん氏の
丸っこい「萌え」なキャラで
陰惨なエピソードが
読んでてキッツいです。


ただ、
リアルなんですよね。


終末期で
環境もグチャグチャで
戦争でゴチャゴチャな街の中、
中学生か高校生か兵士か民間人か分かんないけど、
女の子がレイプされてて、
レイプしている兵士達が次々、
射殺されて、
射殺した狙撃兵が
その女の子を自分の部屋に連れて行きます。

それで
ほんのひととき交流を持つのですが、
その辺の


「クソ戦場」

での

「クソな話」

の一部が
妙にリアルです。


ライフルやらたくさん銃器が出て来るんですが、
以前、
某少女漫画で
M-16とおぼしき銃を







バズーカ砲みたいに担いで射とうするスナイパー





を見て爆笑

したのを思い出しました。


松本零士
「戦場シリーズへのオマージュ」
とありましたが、
確かに
このお話だけ淡々としてて乾いてます。


ほしのこえ

も有名な作品ですか、

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「友達以上恋人未満のカップルを繋ぐ物が
メールだけ。
しかも
女の子の方が宇宙に行ってるので
届くのが一年先になり
しまいには八年先に届く」

ってのが泣かせます。



こういう

「地球そのものがヤバい状態になり、
戦争になる」

「戦うのは女の子の方」

「男の子は何にも出来ず、
せめて女の子の精神的支えになろうと
あれこれ頑張る」

というのが
セカイ系のパターンですが、


ヒーローになりたいと願う「男の子」が、
諦めてるのか
中二病になってるのか
はたまた
自分はもう底辺だからと投げてるのか。






それと
やっぱり、



今もう戦争






な状態なんだと思います。


空爆もミサイルも銃撃戦もないけれど
年間に



年間の自殺者が三万人もいるのは
戦争と変わりません。


生活苦で喘いでる男性が
いっそ全世界戦争でも始まらないか
と呟いてるのを見かけますが、
そうなったら、
もっと悲惨な世の中になるんじゃないでしょうか。

いくら歴史を改ざんしても
いくら自国の正当性を強調しても
いくら自国人の優秀さをアピールしても、
負ける時にゃあ、
負ける訳です。


集団自衛権とか
何かキナ臭くなって来ましたが、
はたして

「プロの兵士」

が日本に
そんなにいるとは思えないのです。


「恋を支えに何とか生きていく若人」

の悲恋の物語、
bat
end
なんだけども
それでも感動してしまうのは

ヒトがヒトを愛して何とか純化させようとする姿が
痛切に美しいからです。



野々村議員は
Twitter他で真剣に婚活してたようですが、
あの人にすれば
素晴らしい自分を正当に評価してくれない
この世界と戦うために
恋をしたかったんじゃないかと思います。


読んで下さって
ありがとうございます。



命短し
恋せよ若人。