夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

集団ストーカー~2.彼のレボリューション~

前回の続きです。


十年くらい前、
とあるSNSにて
私は
質問・相談と解答という掲示板を立てていました。



そこに時々相談に来ていたのが
二十歳の男性A君でした。


中学でひどいイジメに遭い、
以来、
はんば、引きこもりでニート


何より、
近所の目が怖くて夜に散歩に行くのがやっと。


それと不登校になってからは
音に敏感になり、
隣家が自分の悪口を言っていると
隣がうるさくて夜も眠れないと言います。


近所の元同級生も
自分をバカにしてるに違いない、
たまに昼間、外出すると
他人の目線が冷たく感じると言うA君。



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私のアドバイスは





「近場の温泉で良いから
旅行に行ってみては?」


でした。


渋るA君でしたが、
海外旅行歴豊富な大学生から

「外国旅行して
人生変わった人、いっぱいいるよ」


と言われて熟考。


しばらく掲示板に顔を出さないなと思っていたら、
ほぼ二週間後だったと思いますが







「ハロ~ッ♪お久しぶりです~っ♪」








はっちゃけて登場。






親に

「バイトして返すから
十万円貸して欲しい」


と頼んで
東南アジアのとある国へ一週間旅行に行ってたそうです。





自分を知る人がいない場所で
心細くもあり
人目を気にしなくてもいい開放感もあり、
とは言え、
リッチな観光旅行ではないから
安いホテルの近くをウロウロブラブラしてそうです。



が、
日本人の若い男性が散歩してるだけなのに
あちこちで人気者に。


屋台でご飯食べてても
気軽にいろんな人が話しかけてきます。


ディスコっつーか、クラブっつーか、
そういう場所へ連れてってもらい


DJに







「今夜はハポネから
ナイスボーイなゲストが来たぜえ~‼
ガール・アンド・レディは
今のうちにチェキラ‼」


とVIP扱い。





一週間











朝から酒飲んでダンスしてた








そうです。





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もちろん、
それだけでなく、
地場産業なんかも
見に行ったりしてます。



そこで起業してる日本人と知り合い、
イジメに遭った事、
高校に行っていない事、
ニート生活していた事を正直に話したそうです。



その日本人社長は


「ここに残らないか?
海外で働くのに
日本の学歴カンケーないし。
一週間で、
キミ、そこそこ
こっちの言葉喋れてるよな。
適応能力あるよ」



と言われます。



それで、一旦、帰国。






最初、母親は反対したのですが
国際電話で
前述の社長さんから

「息子さんをお預かりさせて下さい」

と言われて折れます。



そんなこんなで、













帰国した翌週に
またそっちへ行ったA君でした。






Facebookでは元気そう、
っていうか








別人。






日焼けして筋肉質になってました。






それで

「誰かが何かが、自分を監視している」


というのはどうなったか
聞いてみました。










旅行に行った時点で消失してたそうです(笑)。






僕は世の中が怖かったけど
変わりたい気持ちも強かった、
僕の今いる国は
先進国のせいで
ボロボロにされている、
貧しい人はハンパなく貧しい、
一日1ドルで暮らしている人がたくさんいる、
だから
そうした子供に勉強を教えている





と言っていました。



「集団ストーカー」の「被害者」の人達は
何らかの理由で
社会性や適応能力を奪われていたり
元々、それらが低い事が多いです。


インターネットやメールでは

「生身の熱いコミュニケーション」

は取れません(松岡修造みたいな)。



監視妄想は



「本来の自分はひとかどの存在であるはず」


というプライドも関係しています。


何がトリガーを引くのかは分かりませんが、
五感から得る情報をまとめる部分が
エラーを起こしているのが
監視妄想です。


医療不信を煽って
受診や投薬を拒否させる事が
どれだけ「被害者」を悪化させるか、
そうした事に「仲間」は気付きません。


「集団ストーカー」の被害を訴える人の中には(昔とは違い)、



本格的な重い精神疾患になる前の
ストッパーとして



監視妄想を機能している人も少なくありません。



その早期治療と
ちょっとした気分転換が
とても大切なんだと
私も学ばせてもらいました。





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いつも読んで下さって
ありがとうございます。



次回は
かなりこじらせた方の話です。



凡人教育のススメ: 社会に適応出来なくなってしまった人達を教訓にした育児・教書