夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

君がどこへも行けないのは、宿題をしないから。

暑いでござる~‼



灼熱の千葉県某所から
おこんにちは。



先週の帰省が夢のように
過ぎて一週間。


相方の実家辺りって


「田舎」


にフラストレーションを感じてない人が多い地域なんですよね。


むしろ
いわゆる

ファスト風土


で、
自立出来る稼ぎの得られる仕事がないから
実家暮らしで
生産とか創造が難しくて

「消費」

しか楽しみがなくて
ワタミ行ってパチンコして
けど潤沢なお金がないからフツフツと頭が煮えてて
打開策は結婚しかないと
女の子は思ってて…………、







てのが「田舎」なのにない、
これは幸せです。


逆に
これはホントーに不幸だなぁ
と思うんですが






せっかくサブカル夢見て東京23区に暮らしてるのに
ワザワザ、ファスト風土な暮らしをしてる人

も多いです。


こっちの方に
何故か私は目が行きます。


「アーバンなシティライフを満喫」

してない(表現がバブルだ)上に、



TSUTAYAとシマムラとヤマダ電機とコンビニで完結してる

「若い男性・あるいは男性的な女の子」

の世間への憎悪
ってのがスッゴク怖い。



高校生の時、
とある職業科だったんで
夏休みの宿題って

誇張でも何でもなく
フツーに












タウンページ2冊分くらい出た








んです。


夏休み終了前日に
寮に戻ると
クラスに二人は







何にもやってない子がいました。



それで
寮内をはしくり回って
宿題を借りて回ってました。



たいていの生徒は
一般教科はとっとと済ませて
カリキュラムの都合から
二学期の予習も全部済ませて来るのが多かったし
先輩からも、そうしたアドバイスをもらってます。


英語のリーダーやグラマーも
全部、和訳しておいて
…………なんですが、

その子はプリント一枚やってなくて
貸してと来たので貸してあげました。


同室の上級生が苦い表情で

「水ぅ。
気安く貸してあげるのは良いんだけど、
本人のためにならないよ。

それに
こうした宿題や予習は
アナタが『青春の一時』や『ひと夏の経験』を犠牲にして、
一生懸命、勉強した証だからさぁ」


と言われました。



その子は数時間後にプリントを返しに来て、

「ありがと。
写し終わったけど…………あちこち書き込みあって、

『勉強しました感』


があるプリントだねぇ」


と感心してました。


実は








プリント一枚500円、
読書感想文500円
で請け負う
私の極秘アルバイトだったのです(時効にして下さい。頼むから)。






ただ、こんな風に

「来たくて来た学校でもないし、
あー、勉強、かったるー」


ってタイプの子は
他にもいろいろ問題起こしてました。


学校は
今とは違って10代の女の子を
世間の荒波に放り出すような事はせず、
何とか頑張るように説得しましたが、
そういう子は
たいてい、
半年で中退します。


その子の尿意を
私が代わりにトイレに行っても解消出来ないように、
勉強も
本人の代わりには出来ない、
この辺りから
ヒトは


自立





を覚えて行くのですが。



中退した子は
たいてい、
手紙を送って来て、
友達付き合いは何とか継続しようとしますが
フェードアウト。



山の麓のミッション系半寮生の学校で
街で自由に遊ぶより、
同級生とテストのヤマを当てたり、
先輩の恋ばな聞いてたりの方が向いてる女の子もいる訳です。


プリントの子も、二学期に中退して、
手紙はたくさん来ましたが、
漫画やテレビや
街で流行りの洋服の話ばっかりでしたが、
それなりに充実してんのかなー
と思っていました。



恋愛や結婚でも変わるし
と他人事として考えていましたが、
十数年後、
街でバッタリ出会った彼女達は
私が分かりませんでした。


当時、私は東京に住んでたんで
また近いうちに会おうとも言えず、
何を聞いても地雷を踏みそうなんで
適当に連絡先などを交換し、
別れたのであります。


一人はお土産物屋で売り子のバイトをしてて

「毎日毎日、つまんないんだ」


こぼしてました。


三十前で夜学の高校生になるのもなぁ


とか、
もう窒息しそうな金魚みたいでした。


どこへ行っても
私はあんまり変わらないと思ってたんで


「環境で左右される人生」


てのが逆に驚きでした。


どこにも行かない。

本も読まない。

学ばない。

仕事も夢中になれる物がない。



変わりたくても変われない。

ここではない「どこか」なんて
存在しない事は分かってる。


恋愛は一時期のカンフル剤にはなるけど、
持続しない。


遊ぶのは

「地元愛!」

ばっかり叫んでる、どーでもいい人ばかり。





こういう「閉塞感」って、
やっぱり、







出ていくか
諦めるか





しかないです。


諦める場合は
前向きに諦める。


諦観。


もう、今のニッポン、

「ここではないどこか」

って





PSか携帯ゲームのなるのも中にしか存在しないし。



たまに東京行きますが、
もう
ロートルのワタクシには
人が多くて疲れます。


今回の帰省で
もう相方と二人で
住んだらと言われました。



「俺は都会がないと生きていけない~っっ‼」



と叫ぶ相方でした。


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いつも読んで下さって
ありがとうございます。


ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)
ここは退屈迎えに来て


千葉県は南の方の
崖仏を見に行くのが
最近は好きです。