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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

津山三十人殺し~1.夜這い編~

歯痛で死にそうな……もう、あっちこっち体にガタが来ている千葉県某所より
おこんばんは。

とある事件について調べていたのですが
この事件がある有名な事件に似ていると思い、こっちも調べました。

そう、有名過ぎるくらい有名な
「津山事件」。

「祟りじゃああああ~っ!!」

で、一世を風靡した「八つ墓村」です。

横溝先生の小説は実際の事件とは違い
「祟りが凶行の原因」
とゆーオカルトになっていますが
津山事件は実際のいろんなトラブルが重なった上での凶行……としか言えません。
加害者も自殺してるし事情をよく知る被害者もほとんどが亡くなってるし。
真実は、言い換えれば「核心」は
「何がトリガーを弾かせたのか」
は分からないままだと思います。

よく挙げられている要因に
「田舎の農村部での『夜這い』という風習が一因」
と書かれている本がたくさんあります。

まず、結婚に関してなんですが
日本は「未婚のままで亡くなったら可哀想」と
架空の結婚をしてる絵馬を奉納したり
人形を花嫁に見立ててる「幽婚」が有名です。

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言い換えれば
「適齢期を過ぎて未婚の人間は未熟者」
と地域のコミュニティーからハブられてたのではないかと思います。

それと台湾の道教の影響も少なからずあると思います。
お葬式で紙の六文銭を棺に入れたりするのは道教の考えで、
仏教ではないんですね。

台湾では若くして女性が未婚のまま亡くなった場合、
「赤い封筒」
を道端に置きます。

中にはお金と故人の髪の毛。

f:id:slowstudy:20160220022046j:plain

なーんにも知らないで拾って開けると
家族が一気に出てきて
取り巻いて結婚式(多分、法的には無効の)をするそうです。


私の住まう市内のとある神社に
ミニ富士山があって
それを登ると地域がお金を貸してくれたそうです。
で、そのお金で富士山に行ってたそうです。
登山、はしてたかどうかは分かりませんが
富士山に行くのが、大切なんです。

「富士山も行けない(経済力のない)男は結婚しちゃダメ!」
てなのが理由で
互助会みたいな形で婚活させてたんですね。

肝心の「夜這い」ですが
「地域の女性は、その地域の男性の共有物」
という側面と、余所者から守るために囲っていたのですが、
合理的な側面もあって
「結婚生活が始まってから失敗しないように」
とゆー言わば「トライアル」でもあったそうです。

いきなりですが、

ブータンでは今も夜這いがある

んです。
さすがに首都では禁止だそうですが。

津山事件の頃には国が夜這いの習慣を根絶しようとして事件のあった界隈は
「教化地域」
に指定されています。

戦争に行ってる間に浮気されてると兵士の士気をそぐし
公営の場所で(遊郭とか)お金を使って欲しいてな思惑も感じます。
とは言え、
狭い村でフリーなナイトライフだと子供が生まれても誰の子か分かんなくなるので
それと近親婚を避けるためにも
嫁入りはよそへ行く
貰う場合はよそから嫁いで来てもらう
と一応のルールがありました。

それと夜這いそのものに不文律の決まりがあります。

地域ルール、ファミリールールがありますから一概に言えませんが、

1.あらかじめ根回ししておく(手紙や伝言で「今夜、行くよ」とか)

2.侵入しても、家族が灯りをつけたらアウト。てか退場。

3.一応、お菓子やら何かお土産を持って行くとベスト。

4.場合によっては先着順。

5.一応、女性側の同意が必要。

夜這いを認めない、てのは
その女性が幼いとか病気だとか
配偶者が嫉妬深いとか
何らかの、しかし、それなりの理由があります。

んで、
津山事件の加害者・都井睦男ですが
あの娘とヤッた、この人妻もヤッた
とあちこちで吹聴し遺書にまで実名名指しで書いたりしてますが、これは本来はルール違反です。

それと、なーんとなくですが
「実際にエッチを拒んだ女性も多かった」
んではないかな、と。

たいていの男衆は
それが日常なんでワザワザ嬉しそうに話す事もないです。

だから、あちこちで吹聴して廻る必要があった、
それは都井の村人へのコンプレックスと自己卑下から来るのではないかと思います。

事件調書を読むと
根回しなし、アポなし突入したり
金品で関係を迫ったり
末期の頃は猟銃で脅したり、夜這いで恐喝やレイプは
やっちゃいけない行為なんですよ。

何が彼をそうさせたのか。

病気と、実は複雑な家庭環境
そして、この二つから来る青年期が見えて来るのですが
取り合えず、名探偵は出て来なかったのでした。


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