夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

アタック・オブ・ザ・キラードーナツ~襲え!ドーナツ君~

丑三つ時の
千葉県某所から、おこんばんはぁ~(ホラー風味)。


毎日毎日、ボクらはフライヤーの中で揚げられて嫌になっちゃうよ。

あ、ボクはドーナツです。
フツーの。
この映画はジャンルとしては
「おバカホラー」
です。
それと1970年代に有名になった「アタック・オブ・ザ・キラートマト」のパロディーなんだとさ。

トマトがドーナツになっただけです。

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主人公はジョニーというフツーの若い男。
イマイチ流行ってない「ダンディー・ドーナツ」というショップのしがない店員で、同僚で幼馴染みのミシェルは美人さん。

ミシェルに食べられたい……ああ。

なのにジョニーってば、バカでお色気担当のヴェロニカに夢中。
金づるにされてるだけなのに。

詳しくは分からないけど、ジョニーの家はお母さんと
マッドサイエンティストのおじさんの三人暮らし。
このおじさんは、家の地下でワケわからん実験ばっかりやってて、まあ、ホラーの定番なんだけど、あり得ない薬を作ってしまったんだ。

省くけど、「ダンディー・ドーナツ」の中でいろいろあって、この薬がフライヤーの中に落ちてしまいやがった!

ジョニーには、ちょっとオタクなハワードって友達がいて、彼は自分しか友達がいないのをジョニーも知ってるからお店に来るのを歓迎してる。

こういう所も含めて、ジョニーは優しい男だなと思う。

店は何か安っぽい作りで…………え?
「セットが低予算のせいだ」?
うん。

しかも、やたらと食べ物が出てくるのは
ドーナツがモチーフの一つだから仕方ないけど、どれも不味そうなの。
特にドーナツが不味そうなんだ。

そのショボいセットの店内には
怪しい客しか来ねぇ。

ダイエット中の小マダム。
ホームレスみたいなおっさん。
ホットヨガとか意識高い系にハマってるヒッピー。
このヒッピーの作って持ってきた
グルテンと砂糖不使用のドーナツ」
って何だろう。
それから
無料で貰えるからって、凶悪犯を護送中なのに寄る警官二人。
ジョニーしか友達がいないオタクっぽいハワード。
ハワードは時々、ジョニーの家に来て
ジョニーのお母さんに
夕食をご馳走になってるんだって。

それぞれの人生がかいまみえるのと、不必要に怪しい演技が不味そうなんだ。ドーナツと相まって笑える。

チンピラ三人がミシェルに絡んで助けたら
店長は言い分も聞かず、ミシェルをクビにしちまった。
自分も辞めるとジョニー。
やっぱりジョニーは優しいね。

ま、とにかく、ヘンな薬のせいで
ボク達ドーナツは人を襲って食い殺す恐ろしい生物、
殺人ドーナツになってしまった!
って言うか、この薬、他にどういう役に立つの。

最初の犠牲者はダイエット中の小マダム。
食いでがあったよ!
ヒッピーも!
脱線するけど、このヒッピー、すごく良い家に住んでるんだけど、どうやって稼いでるんだろう。

次はパトカーで護送中の凶悪犯(どう凶悪なのかは本編を見てね)。

ダンディー・ドーナツ」の店長も襲い
前述のチンピラ三人も
お色気担当のヴェロニカとその恋人も襲ってやった♪

ふはははは!
ドーナツ無双!

ジョニーとミシェルとハワードは
誰にも信じてもらえないであろう事態と
ボクらがさらに勢力を拡大するのを阻止すべく戦う事にする。

ドーナツの真ん中に生えた牙と
何をも溶かす謎の液体を飛ばし
身軽な体を生かして
ボクらは夜の田舎道を進軍!

ジョニーのおじさんが、あのヘンな薬の解毒剤を作ったんで
意気揚々とドーナツショップへ来た。

けれど圧倒的に不利。
だってボクらは数が多いし、体が小さいので
普通のゾンビと違って倒しにくい。

水鉄砲やラケットやホッケーで戦う健気な4人。
警官二人も乱入して来て拳銃まで乱れ撃ち。
この警官二人の
言わばハリボテのドーナツ相手の演技が笑えると言うか、役者はやっぱり凄いね!

ハワードは表に逃げたボクらの仲間を退治すると出ていった。
その前に、実はジョニーのお母さんと熱愛中だと告白して。

裏の倉庫に逃げるジョニーとミシェル。

ジョニーはクタクタだ。
ヴェロニカには騙されてたと分かったし、友達のハワードは自分のお母さんとエッチしてる。
もう、どうにでもしてくれ
と、やさぐれる
それを優しく励ますミシェル。

さて、数がめちゃくちゃ多い上に倒しにくいボクらを
二人はどうするのかな?

ラストはいかにも、ホラーらしい終わり方だけど、あんまり怖くない、ってか笑えるかも。

途中のダラダラした展開や、意味不明のスローモーションなんか
いろいろ見てて、パニックホラー的にはまったりしてるんで
「?」
と思われてしまうだろうけど、ホントはもっと暴れるボク達のシーンを増やして欲しかったね。

感心するのは、ハリウッドはやっぱり凄いよ。
レンタルショップのホラーコーナーに行ってみれば分かるよ。
邦画ホラーはみーんな、似たようなパッケージばっかりだし、あえてC級映画を作るゆとりもない。

ひどい物になると、ネットでアップされてる体験談や都市伝説がネタ。
オリジナリティすらなくなってきている。

この映画は
「あえて狙って、低予算でC級に作ったホラー」
だけど


きちんとオリジナル・テーマソングがある。

金かけるとこ、何か間違ってるだろ、と言う気もするけど。

この映画を見たら
しばらくドーナツ食べるのが嫌になるよ!

ダイエットしたい人は
ぜひ見てね!



Attack of the Killer Donuts (Audition)

いつも読んで下さって
ありがとうございます。

一応、ホラー的なシーンもありました。