子猫の売り方。
眠くて眠くて冬眠しそうな
千葉県某所から、おこんにちは。
仕事が終わり、相方が迎えに来てくれました。
それで、私の住まう市内に突入するかどうかの場所で
突然、車を端に寄せて停まる相方。
水「どしたの?」
答えず無言で出ていく相方。
両手に何か抱えてます。
やはり無言で車に戻る相方。
相方「…………どうしよう」
子猫でした。
近くには親猫らしき姿はなし。
相方の手の中ではジタバタ暴れていた子猫。
私の膝の上では観念したのか、大人しくなります。
水「むー(-_-;)」
夜は寒いし、公道で放置してたら確実に死にます。
かかりつけの獣医さんに電話。
水「かくかくしかじかで子猫を拾ったんですが、タウン誌に飼い主募集をかけるのと、お金はもちろん払うので三日ほど預かって下さい。
獣医さんの所にいた方が貰い手が多いと思うんで」
獣医「じゃあ、これから連れて来て下さい」
獣医さんの診察室にて。
子猫「フシャァーアアアッ‼」
獣医「ノラっ気強いなぁ、お前。フムフム。メスですね」
光の下で改めて見ると
うわ、この子、むっちゃ可愛い!
水「二回目のワクチンも私達が払います。三日経っても貰い手がなければ、うちで飼います」
獣医「じゃあ、お預かりしますね。
ノミもいないし、ノラにしては綺麗ですねぇ。親が大事にしてたんでしょうね」
しかし空腹だったらしく、初めて見たであろうキャットフードを
威嚇しながら食べてます。
帰ろうとすると
(o´・ω・`o)←こういう表情をします。
ちなみに一泊5,000円、ワクチン一回5,000円です。
帰宅して溜息ばかりつく相方。
相方「……どうしよう。うちで飼うにしても金がかかるし……」
水「…………腹をくくって下さいっ‼
その時は私が今以上に稼ぎます!
残業して残業して残業して!
それにあんな暗い道の上の
ちっちゃな子猫を見つけてしまうんだよ、あなたは!
選ばれてしまったの!
しっかりして下さいっ‼」
相方「うん。うちの子になるなら、ちゃんとしよう」
とか、かんとか
一夜明けて翌朝。
獣医さんからお電話。
相方「はい、どうかしましたか?」
獣医「朝早くにすみません。
昨日の子猫ですが
今、貰われていきました」
( ゚д゚)←相方
タウン誌の「あげます・譲ってください」コーナーは無料で
それを早朝に見て
二組のご夫婦が見に来たそうです。
一組は若いカップル。
もう一組の初老のカップルに貰われていきました。
詳しく聞くと、愛描が亡くなって数年。
(以下想像)
こんなに辛いなら、もう二度と生き物なんて飼わないと思ーう♪(槇原敬之風に)
けれど、奥さんの元気がない。
あ、「子猫譲ります」だって。
見に行くだけなら良いか、さあ、朝の散歩を兼ねて行ってみよう。
お母さん、行くぞ。
えー、だるいなぁ。
見るだけですよ、お父さん。
数時間後。
「おーよしよし。今日から、ここが君の家だよー♪」
「あなたばっかりズルい。私にもモフモフさせて」
(想像終了)
すっかり覚悟を決めていた相方。
いや、私は
子猫だし、器量良いから、絶対、貰い手つくと思ってました。
後日。
相方「何て名前をつけてもらったんでしょうか」
獣医「えーと。
伊集院・マリー・アントワネット
だそうです」
水「(ノ∀≦。)ノ(ゲラゲラ笑っている)」
相方「…………アントワネット……伊集院さんちに貰われたんですね」
獣医「子猫で、メスなのと
やっぱり可愛らしかったですからね」
相方「それにしても…………アントワネット…………」
何か納得がいかない様子の相方でしたが
お金持ちのおうちらしいので、とにかく良かったです。
子猫を拾ってしまったら
タウン誌など活用してみて下さい。
いつも読んで下さって
ありがとうございます。
オスなら
ボナパルトだったのか。
水