夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

「ひとり暮しの小学生2」を意識高い系で紹介してみたpart2

皆さん、雨です are you exciting?

ラーメン屋の修行から
帰ってきたよ!
みんなにシェアしたい漫画があるからね!

前作の記事はこちら。

「ひとり暮らしの小学生」を意識高い系で紹介してみた。 - 夜になっても読み続けよう。

これはもちろん、前巻の続きにして完結編なんだそうだ。

僕は1巻を人に薦めて言われた事があったんだ。
「出てくる人、出てくる人、いい人ばっかりで何だかなぁ」
だってさ。

それは分からなくもない。
けどさ、主人公のリンちゃんは
小学生で、貧乏暮らししながら食堂を経営してる。
食材を安く売ろうとしてくれた八百屋のオバサンに

「同情ですか?」

と値引きを拒絶するんだ。

これって、スゴい事だよ。
今の日本て国はメンタルが子供だらけで依存的な人が多いよね。

第2巻は
「子供がひとり暮ししながら自立した生活を送る」
って事への、重いリアリティーが書かれている。

簡単に起業するなんて言って
僕はマリアナ海峡より深く反省したよ。

(注※フィリピン沖。深さ10,911m)
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例えば、僕がラーメン屋で起業して
ラーメンがまあまあ旨くて
客もそこそこ来て、だとするとね

僕しか得をしない。

大きく言えば、他人を幸せにするのは難しい。

リンちゃんは相変わらず、料理が下手くそだけど
いろんな人がお客として支えてくれたり
お店には来なくても別の形でサポートしてる。


彼女との関係からは得るものがあるから。

それは笑顔の作り方であったり
感謝ってどこから来るのか
というプリミティブかつ
フィロソフィーな疑問だったりする。

僕がこのくらいの歳の頃は
一人で暮らしてお金も使い放題夜更かしし放題が夢だった。
大人になってそれは叶ったけど
何て下らない願いだったのだろうとマリアナ海峡より深く(略


今回はリンちゃんに何回かピンチが来る。
子供のひとり暮しゆえのピンチだ。
同情が嫌なリンちゃんは
それをどう乗り越えていくか。

よくよく考えてみれば、幼くして両親を亡くす、という子供に取っては最大の悲劇を彼女は味わっている。
そのグリーフケアを誰がどのようにしたのかは謎だけれども
彼女はきちんと乗り越えているんだよね。
大人でも、これは難しいよ。

この巻はリンちゃんに関わる、とある教師が主軸にもなっているけど、
僕が小学生の時に
社会科の先生で



授業にギター持って来る先生がいたんだ。

それで、小テストの時なんか
歌い始めるんだよ。

井上陽水のファンだったんだけど
みんながテスト答案に答書いてると

「ん~♪良い天気だなぁ~♪
寂しさのつれづれの~♪」

と始まって
途中から勝手に一人でヒートアップして

「あっなたっに取って見飽きた文字がっ!
きっせつっの中でっ
埋もれてしまうううう ああああ~‼」
(注※実話)


毎回、二番三番まで歌ってたよ。
テストにならなかった。

そう、音楽もだけどね
「人に聞かせたい・聞いてもらいたい・それだけ」
の段階から
「何かしらの感情を与える」
って事が次のステップなんだ。
その「何かしらの感情」のために
お客はお金を払うんだ。

そして、リンちゃんは
「他者を幸せに出来る」
んだ。

訳アリの男性が素晴らしい事になったり
接客下手のたい焼き屋台の親父がすごい事になったり。

もちろん、変わらない物はないから
悲しい別れもある。

それでもリンちゃんは健気だ。

「もう生きていたくない」
って人に読んで欲しい。
どうしてかって?

「生きていればいい」

って事が分かるからだよ。
死んだ方がマシとか、簡単に言う人がいるけど
その時はそうかもしれない。
けれど
生きていれば、また会えるからさ。

安易に起業とか言って
僕は猛省したよ!
マリアナ海峡より(h

起業の夢は捨てない。

今度は



世界に通用する点心と飲茶の店を…………おおぅっ!

水「中華から、一度離れろ」

い、痛い痛い痛い!
アームロックかけ慣れ過ぎてる!

ラスト、涙なくしては読めないよ!
そして、華やかで力強い線の画力と
泣きながらも笑顔にさせてしまうストーリーに
漫画というメディアの可能性に希望が持てる。

さっきはああ言われたけど
僕は美味しい物が好きだからね、これからも飲食店修行を極めるよ!

ラーメン屋修業は卒業して
移動式ラーメン屋台を始めてみるよ!

これも立派な
ノマドワーカーだよね!


いつも読んで下さって
ありがとうございます。

味噌ラーメンが好きです。