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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

絵で賞を取ったが、嫌だった話。

皆様、おこんにちは。

小学生の中学年まで
勉強も運動も出来ない私は
「賞」
とゆーモノには一生無縁、と諦めていました。

全校の朝礼で呼び出されて
校長先生からうやうやしく賞状をもろてる子達は
みーんな賢そうだったし。

勉強やスポーツが出来て
その余興とか余裕の産物だろなぁ
と思ってました。

ところがある日、私の描いた絵を賞に出すと担任の先生が言い出しました。

そして市の賞を取ってしまいました。

母親は近所の人を引き連れて展覧会に。

私はチラッと見て、すぐ帰りました。
題材は紫陽花の花でした。

ここまで読んで
「ケッ!ガキの頃の昔語りと自慢かよ」
思ったあなた様、心して下さい。

私は翌日、担任に申し出ました。

水「…………賞の取消って出来ますか?」

担任「へ?なんで?」

水「賞を貰った絵ですが







逆さま





に展示されてました」


担任「…………って事は……ワタシが天地を間違えたって事か……」

水「先生の迷惑になるなら黙ってます」

担任「それはないけど、うーん。

『逆さまであるが故の芸術性』

があったのかも」

水「……絵を描くのは好きではないですし、変だと思ったんです」

担任「そうだねぇ。読書感想文とかの方が上手いしねぇ」

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このように。

そして、同じ担任の時
今度は私の書いた詞を賞に出すと言われました。

題材は雪でした。

これはもう、小学生ながらめちゃくちゃこだわりました。

水「他の子は言われた通りに直してるけど、私はそれは嫌なんです。
私の詞じゃなくなっちゃう」

担任「ふーむ。確かに
『大人や先生にウケる傾向と対策』
はあるよね。
どうしたいの?」

水「私はちゃんと、韻を踏んで計算して書いたんです。
先生の言う通りに直したら
『雪が降って庭駆け回りコタツで丸くなる子供』
って

それただのバカじゃないですか。(ブーッ!と担任がお茶を吹く)

『大人から見た微笑ましい子供の感性』
とか嫌なんです」

担任「…………何か難しくなってきたな」

水「雪って題材を無邪気喜んでるような
中原中也みたいなリリックな詞は書きたくないんです。
それより、この世界の不条理も合わせて
『兜卒の天の食』
としての雪を書きたかったのに」

担任「ちょ、何?
宮沢賢治を読んだの?言葉の意味分かってる?」

水「元々は『天上のアイスクリーム』なのを書き直したんですよね。
どうしてですか?
この時代のアイスクリームって幾らくらいしたんですか?」

担任「明治の頃は五千円くらいしたそうだけど、宮沢賢治の頃はカフェーで食べられたくらいだから…………いや、アイスの値段はいいけど、書き直した理由も諸説あって」

水「絵が逆さまになって賞を貰うより
自分の言葉で書いて落選したいんです」

担任「ふーむ。分かった。
好きなように直して良いよ。
ワタシは
『雪はみんなの上に降る
いい人の上にも
悪い人の上にも』
って部分が良いと思ったから賞に出したいんだ」

結果

「自分の言葉で書いた詞」

で賞を貰えました。
朝礼でうやうやしく賞状を貰う事より
担任の先生が
ホームルームで
「水さんは言われた通りに直すのではなく、強いこだわりを持って何回も書き直して来ました。
このしつこさ……いや、ガッツには先生も感動しました」
と言って貰えた事でした。

この担任の先生は
私が高校生になっても近所のスーパーなんかで会う事があり
「きちんとした良いお嬢さんになったねぇ」
と、大人扱いしてくれました。

水「私みたいな子供って心配じゃなかったですか?」

担任「ううん。全然。
こだわりがある子って、勉強頑張るようになったり、良い所へ就職したりする。
『心配』なのは
中学高校といじめのリーダーみたいになって
気付いたら本人もグレ始めてる子とか
女子トイレに忍び込んだり
そういう子だね」

これを聞いて、やっぱり、「先生」の見ている部分てのは
子供の感じてる部分とは違うなぁ
と痛感しました。
なんちゅーか、大人や世間をなめてる子供って
さすがに長年教師やってる人には見破られるんだなぁと思いました。

一方、同時期、相方。

同級生に頼まれて
夏休みの課題の絵を代わりに描いてあげたら
その絵が大きい賞を取りました。

本人は罪悪感の極み。

親は大喜びして
ずっとねだっても買ってくれなかった自転車やおもちゃを次々とプレゼントしてくれるし
近所にも鼻高々。

本人「相方ちゃん。オレ、どうしよう(泣)」

相方「美大生に描かせるバカ親もいるし。
それに、普段の絵の傾向とあんまり違っていたら、先生も気付くだろ?
墓場まで持ってけよ、お父さんお母さん、あんなに喜んでるんだし。
次は自力で賞を取れば良いだけだよ」

課題や宿題は
なるべく自分でしましょう。



いつも読んで下さって
ありがとうございます。

「逆さまである故のアート」
って何だ。
しかも紫陽花なのに。