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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

不純な「乙女の祈り」3.~夢は朝開く~

喉と頭と体が痛いでござる~って、風邪らしい千葉県某所から
本日三本目(寝てろよ、私)。

第一話
slowstudy.hatenablog.com

高校受験の失敗から無二の友達と引き離されたAちゃんBちゃん。

実は時々は手紙をやり取りし
電話でも話していたそうです。

それが減ってきて
Bちゃんも部活や塾やらで電話に出れない事が増えて来たのですが
夏休み前に
遠いけれど意を決して会いに行ったAちゃんは
ほんの数ヶ月会わなかっただけなのに
ガッカリするハメになります。

何故なら久しぶりに会ったBちゃんは
すっかり明るくなっていて
テニス部に入って
文武両道な女子高生を満喫してました。

学校で今何を教わっているか
とBちゃんがフッて来て
Aちゃんは困ります。

Bちゃんは聞いたこともない記号や語彙を使って話すのです。
中学時代の遅れを取り戻したいと
Bちゃんは必死で勉強していたのです。

以前は他愛ない話題で楽しく過ごせたのに
会話に付いて行けません。

Aちゃんは二人の絆をまだ信じていたので、提案します。

親もウザいし、学校を辞めて、二人で生活しないかと。

Bちゃんはキョトンとして聞きます。

「なんで?」

…………なんでって、二人でずっと一緒に居ようって誓ったのに。

「学歴中卒で、しかも未成年で、どうやって仕事するの?
部屋も貸してもらえないよ」

…………それは双方の親に出してもらって…………。

ここでBちゃんがたしなめます。

「親から自立したい、ってのと
『友達とルームシェアするから生活費出して』
って矛盾してない?
勉強も仕事もしないって、それって何?(「ニート」って言葉がまだなかった)

わたしは部活楽しいし、きちんと勉強して
きちんとした大人になりたいの」

そんな…………汚いだけの大人にならないで。歳を取っても心は
いつまでも清らかな女の子ままでいようと誓ったのに。

けれど目の前のBちゃんは一点の曇りもない瞳で
「オー、マイキー!」
みたいにツルツルの頬っぺたで
キラキラと
すっかり女子高生らしくなっています。

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Aちゃんは帰りました。

私の考えなんですが
「大人は汚く、子供は清らか」
てのは
「幼稚な論理」です。

ただ、「当たらずしも遠からず」って面はあります。

けど「ヒトは歳を取るし、それは厭う事ではない」と思うのです。

そして、Aちゃんは
お金はどうしているのか
頻繁にBちゃんの学校前で出待ちするようになりました。

部活やら塾やらでバイトやらで忙しいBちゃんは
校門前で出待ちされている事を
かなり後になって知りました。
中学時代にハブんちょされてた事を
今のクラスメート達には知られたくないので
親戚に相談。
親から苦情。

そしてAちゃんは
手紙も電話も寄越さなくなりました。

更に月日は流れて
私は、とある集まりでBちゃんと再会しました。

B「せ、せ、せ、先輩っ!
中学生の時は失礼しました!」

水「いやいや、子供の頃の事だし。
ノーカウントと言う事で」

B「お、漢ですね」

水「ブッ(カクテル吹く)」

Bちゃんは親戚の家に寄宿したまま、その地域での大学に進学し
地元には帰らず、就職、
その頃は結婚していて、共稼ぎと育児と多忙な日々でした。

水「良かったね。やっぱり、元々、頭良かったんだよ。Aさんの方はどうしてるのかな」

B「……………………知りたいですか?」

水「…………え?」

B「彼女は多分、わたしを恨んでると思います。
だって





一番、Aさんが一番憎んでいた人間は
わたしですから」


続く。


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