夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

ネットで、知らない人に金を貸した話。

本日二本目。f:id:slowstudy:20160919125340j:plain
謎肉旨いです。


Twitterが出るより、はるか数年前。

オープンチャットで話してて
そのサイトには個人のメールボックスがあって
チャット仲間の若い男の子からメールが来てました。

何だろ、改まって
と思って読みました。

製造業の派遣を転々としてる子で
今、絶望的にお金がない
非常識なのは分かっているが
一万円でいいから貸して欲しい

とゆー内容でした。

住み込みで派遣をしてる人は
家族と上手くいってないなど
何かしらワケアリの事が多く、彼もそうでした。

ちょっと考えて
口座を聞いて
二万円振り込んでおきました。

ありがとうのメールが来て
私の返事は

「返さなくても良いから、一度は実家に連絡してあげなさい。
特に、
お母さんとかお母さんとかお母さんとか」

でした。

それから音沙汰がなくなって私も忘れていた頃
私の口座に二万五千円が振り込まれていました。

メールで聞いたら
私から振り込みがあった後、食事して
実家に電話したそうです。

体調が思わしくない事や私からお金を借りたと話すと
お母さんが

「今すぐ、帰っておいで。何にも心配しなくていいから」

と言われて数年ぶりに帰省したそうです。

玄関で両親が待ってて
お父さんは
「全く、今まで何をしてたんだ。ずっと心配してたんだ」
と照れ怒り(向田邦子の脚本の世界)。

それをマアマアと押さえてお母さんが
「よく帰って来たね」
と家に迎え入れてくれたそうです。

家族との関係が、つっても彼の場合
青年期のよくある反抗で
そういう確執が瞬時に解けたそうです。

それで、かくかくしかじか、金借りた相手はネットでの人
と言うと
ご両親がたいそう驚いて
「ちょ、それは、早く、いや、今すぐ返しなさい」
と言われて大幅な利息を付けて返してくれました。

けど、これって


禁じ手



なんです、ホントは。


ただ、ネットでしか知らない相手が困窮してて
それが家庭の問題だと分かってたのと
そして親は必ず帰ってこいと言うのが分かっていたので
何とかなったんですよね。

あれからかなりの年月が経ちましたが
家庭から離れて彷徨う若者を巡る世の中は
ひじょうに悪化してます。


私がバブル期、フラフラしてたんで思うんですが



行く所も帰る所もないのは
自由とは言わない





てのが実感です。

そうした若い人が気軽に相談出来る場所をいつか作れればなぁ
と思ってます。


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いつも読んで下さって
ありがとうございます。

決してマネをしないでね。