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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

取り調べを受けた話。

日常 心理学

夜更けの千葉県某所から
おこんばんは。

私が高校生の時の話です(外には恐竜が歩いていました)。

当時、私はちょっと年上の男性と付き合ってて
まあ、よくある事で……多くは語るまい。

その人が家にもどこにもいなくなってしまいました。

あちこち探して、留置所にいると聞いて行きました。

昼間で、身分証明がないと面会出来ないと言われて



制服で面会に。



ごっつい刑事さんが何か応接室みたいな所にいて
大麻で捕まったと言います。

何回か彼の部屋に行ってましたが
全く知りませんでした。

んで、彼が応接室まで連れて来られて
甘い物と何か本とか差し入れてくれると助かる

と今まで見たことがないくらい
ぐったりしてました。

彼はすぐに留置所に戻されました。

刑事「えーと。任意で事情聴取してもいい?」

水「え。何日も拘留とか
『どこの林で殺して埋めたっ‼』
とライトを当てるアレですか?」

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イメージ図。

刑事「(笑)。そういうのは『重要参考人』とかだから。
それにライト、ないし」

水「親や学校には知られますか?
知られても構いませんが」

刑事「それは大丈夫。
話を聞くだけだから」

そして別室。
書記する男性と女性(こちらも女の子なので、警官を同席して緊張を解くためらしい)。

テーブルの上には
テイッシュしかありません。

水「本当にライトとかないんですね」

刑事「ドラマみたいに、あれこれ置くと凶器になるでしょ。
えーと。
名前と住所と生年月日ね。
学校名はいいよ」

水「はい。あの…………


カツ丼は出ないんですか?」


刑事「食堂じゃないし。
重要参考人で長くここに居なくちゃならない場合は別だけど。
それにアレって
本人のお金から出すの。
たまーに、全く金持ってなくて
不憫に思って奢る事もあるけど」

水「出前ですか?
お寿司とか……ピザとか」

刑事「ピザのリクエストは、なぜか今までないね。
では、話を聞かせてね。
彼とはどういう間柄?」

水「とある所で知りあい、時々、部屋に呼ばれて音楽を聞かせてもらったり、何と言うか『若いお父さん』とか『年の離れた兄』みたいな」

刑事「(信じてない様子)んー。
まあ、いいか。
大麻で捕まったんだけど、部屋からいろいろ出てきてね。しかも初犯じゃない。
(モノクロ写真を何枚か出して)
こういう器具を、部屋で見た事はある?」

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こういうやつ。
この器具を持ってるだけなら違法ではない。


水「…………(写真を手に取り、しげしげ見ながら)…………ないです。
お部屋には何回か行ったけど
『独身男性の乱雑な、けれど、よくある部屋』
でした」

刑事「売人から買って、仲間内でやってたんだ。
紙巻きの煙草みたいな物で
煙草と違う変な匂いの物を見たり薦められたりは?」

水「ないです」

刑事「現行犯逮捕して、検査したら陽性反応が出てね」

水「…………採血とか尿検査とか、ですか?」

刑事「そう。両方出た」

水「私も検査しますか?」

刑事「しない(即答)」

水「(ズルッ)どうしてですか?」

刑事「あ~、やってないってのは
まあ、分かるのよ。
吸引器具の写真見てる顔で分かるの。
『これ、どーやって使うの?』
って表情してたし、
匂いとかいろいろ。

次はこの写真の中に知ってる人はいる?」

水「(ドン引き)こんなモノクロで
髪の毛も髭もボーボーの凶悪な男の人達、見たら逃げますぅ」

刑事「ふむふむ。じゃあ、一応、調書書くからね。
指紋捺印してね」

書記の人が法律用語織り混ぜた調書を読み上げ、指紋捺印する水。

水「これから先、私が悪いことしたら
すぐに分かってしまうのですね?」

刑事「(笑)うん。
大丈夫だと思うけど、お嬢さん、好奇心強いから気をつけないと。
それと、彼ね。
薬なんかにハマッてしまう理由があって」

水「え?」

刑事「義理の父親から
ずっと、性的虐待受けて育ってるから」


ああ、そうか。
だから、彼に惹かれたのか。

私達は言わば「共食い」していたのか。

水「(ウルウル)」

刑事「(初めて焦る)わあ、だから若い女の子、苦手なんだよ。泣くから。
ほら、鼻水出てるよ」

水「(ティッシュを取って)ズルズル……チーン!」

刑事「若い時はさ、ちょっと悪ぶった男に惹かれるけどね。
それって青春の一ページだから。
ああいう大人や男には
付き合うなとは言わないけど、深入りしちゃいかんよ」

水「(ズルズル)……はい……(ズビズバ)チーン!」


後日、何回か差し入れに行きました。


数年後、私達は別れて
彼の方はきちんと立ち直り
ちゃんとした人と結婚し
私も相方に出会って結婚しました。

私にボブ・ディランジャクソン・ファイブを教えてくれた、音楽の先生の一人でもありました。


夜中にこっそり、泣いていたのを私は知っていました。

私が子供で
まだまだ自己中で
何の癒しにならなかったけど今は幸せらしいので良かったです。


いつも読んで下さって
ありがとうございます。


相方「大麻って、そんなにいいのかなぁ」

水「肌が荒れるから、やんない」

相方「え( ̄▽ ̄;)」


神経質だったりブルーになりやすい人は
余計に落ち込むらしいので
ダメ、絶対。