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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

下山事件~7.時をかける金田一少年~

ブクマが直ら(r


ブクマやスター下さってる皆様、本当に申し訳ありません。
後日、お礼に伺います。

人様の死で遊ぶつもりはありませんが
読んでいて飽きるであろう事と(書いてる私も)
「謀殺論」があまりにひどくて
今回は趣向を変えてお送りします。


金田一一(はじめ)「現代の俺達が、何故この時代にいるかと言うと
敵のタイムリープで」


みゆき「はじめちゃん、それはいいから」


金田一「真実には遠い上に悪意かどうかは分からんけど、『あり得ない推理』してる、ある意味、戦犯の一人。


松本清張

あんたの罪は重いぞっ!」


松本「わたしはノンフィクション寄りの作家だし」


金田一「だから余計に影響力があってタチが悪いんだよ!

まず、

GHQやその下部機関で諜報のG2、いわゆるキャノン機関が
共産党や左翼のせいにするために総裁を殺して自殺に見せかけた』

って、ツッコミ所満載なんだよっ!」


みゆき「『見せかけて自殺』って、確かに変ね」


金田一「左翼もろもろのせいにするなら

『被害者が誰かすぐに分かる状態で、なおかつ暴行を加えて』

の方が効果的なのに
なんでワザワザ、『一見しただけでは誰か分からない』くらい、ひどい状況にまで遺体を損壊する必要があるんただ?」


松本「敵の力の強さを印象付けるため。
それに、わたしの推理した列車を使ったトリックなら完璧だ」


金田一「その

『列車を使ったトリック』がメチャクチャ


なんだよ!

『1201号の貨物列車に遺体を乗せて、あるいは田端駅で貨物用の列車を連結し、田端駅近くにある米軍工場で殺害した総裁の遺体を、五反野の現場に捨てた』

と言うのが持論だけど」


松本「おのれ小わっぱが。反証出来まい」


金田一「『1201号列車』は列車番号なだけでなく、種類も表してるんだ。


1201列車は





旅客用列車




なんだよっ!
占領軍の!


貨物を乗せるためのスペースなんかないんだ。
あんたが本を書いた時とは違ってるんだ。
しかも、上野から土浦までノンストップ。


田端駅には通過もしない」

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松本「え゛え゛え゛え゛え゛~⁉
あ、じゃあ、荷台に乗せて」


金田一「どんな状況なんだよ?それって。
荷台から窓の外へ『そおいっ!』と投げたりしたら
轢断されない場所に落ちる可能性が高いだろう。
周りは田んぼなんだから。

それに

当時のキャノン機関は
ほとんど仕事もしないでドンチャン遊んでたんだよ!」


松本「…………あ、映画監督との打ち合わせがあるんで失礼」


金田一「逃げんなぁあああ」


みゆき「はじめちゃん、お年寄りだから、これ以上は可哀想よ」


金田一「次は、朝日新聞記者・矢田喜美夫。
あんたのもメチャクチャだっ!」

矢田「謀殺だっ‼」


金田一「戦前はゴリゴリの保守で戦争をけしかけておいて、戦後あっさりリベラルに転向した新聞なのは置いといて。
だからこそ、スクープが欲しかったのが見え見えなんだよ!

あんたは捜査開始の直前、当時は最先端科学のルミノール液を集めて
線路をくまなく調べ、総裁と同じA型の血液の痕跡が大量にあると発表したけど
当時の列車にはトイレが付いていて
全部垂れ流しなんだよ」

みゆき「…………はじめちゃん、それって……」


金田一「そう。


女性の生理の経血だよ!


あの大雨でも流されず、地面に染み込んでいた血痕が多かったのは
毎日のように垂れ流されていた結果だったんだ。
それだけでなく、捜査では、総裁を轢いた列車の下部から、致死量の血痕がでてるんだ。
どう説明する?」


矢田「謀殺だっ‼」


金田一「おまけに、あんたは末廣旅館の女将さんの目撃情報が邪魔で

『女将さんと、その夫は共産党員で、金を貰って偽証してた』

と、あちこちで言い触らしたろう!
おかげで、女将さんは軽いノイローゼになり、末廣旅館の売り上げもがた落ち。

こんな悪意ある作為的な事をしてまで
謀殺論にした理由」


矢田「謀殺だっ‼」


金田一「『謀殺論』だと
新聞や雑誌がバカスカ売れるからだよっ!

『総裁が三越で複数人に拉致られているのを見た人がいる』

って、どこ情報だよっ!

店員一杯いたのに!

『夜に黒いビニールバッグに遺体を入れて、複数人で運んだ』?

総裁は5尺8寸、当時でもかなりガタイの良い体格。

それを
えっちらおっちら誰にも目撃されずに運ぶ?

夜中まで総裁に似た人物を目撃してる人が17人もいるのに⁉

ない事ない事を並べて、あんたの書いた本もベストセラーで、さぞ嬉しかったろうな」


矢田「謀殺だっ‼」


金田一「それから、キャノン機関もろもろの説を上げてる一般人!」


矢田「謀殺…………あれ?放置?」


金田一「(無視)『亜細亜産業』というダミー会社を通じて、怪しい朝鮮人の李某にやらせた
だとか
白洲次郎が関わってるとか
亜細亜産業』
白洲次郎が気の毒だよ!

この会社に白洲次郎が出入りしていた証拠もない。

同じ名前の会社は当時、いくつかあったし(今もあります)
白洲次郎池田勇人と講和のためにメチャクチャ忙しいし。

『下山総裁は、赤字の国鉄を民営化して外資系に売り飛ばそうとしていた』

とか、これ、バブル期終了後の日本か?
占領下でド貧乏で赤字だらけの国鉄をどうしたいの?

あり得ーんっっ‼」


みゆき「……はじめちゃん、みんな、どっかへ行ってしまったんだけど」


金田一「松本先生も矢田記者も
他の仕事は、すごく大きく意義ある内容なのに、どうして『下山事件』に関わると、おかしくなるんだろう……」

みゆき「『下山事件病』って呼ばれるらしいのよ。
総裁の亡くなり方が
あまりにも衝撃的過ぎるせいかも」


金田一「なあ、みゆき。
…………謎は解けてないのかなぁ」




さて、某所。

水「えーと」

医師「…………」

水「あ、怒ってらっしゃいます?」

医師「いや、君がアホなのは分かっていたからいい。
それより、確かに『総裁』という立場上、国家レベルの陰謀論が出るのは仕方ないとしても」


水「結局、『死後轢断ではない可能性がある』と
古畑教授も結論付けていますね」


医師「実際には」


水「みんなが殺したんです」


松本清張の陰謀―『日本の黒い霧』に仕組まれたもの

松本清張の陰謀―『日本の黒い霧』に仕組まれたもの

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ありがとうございます。