夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

駄菓子屋さんの店先で。

今週のお題「何して遊んだ?」

三丁目の夕日」の年代です。

私は京都の町屋に住んでいました。
お小遣いは一日30円でした。

千代紙を集めるのが流行っていたので
トレードしてコンプリートするのが喜びでした。
金や銀の千代紙は高レートでした。
そして私腹を肥やし、金・銀の千代紙を高レートで、レア千代紙と交換していました。


遊びは基本的にお金のかからない物。

ゴム跳び、石けり、ごっこ遊びが主です。

それで「花いちもんめ」をやっていた時に
ふと疑問。

遊びのリーダーも呼んで提言。

水「いじめなんかではないのは分かるけど、いっつも欲しいとコールかかるのって
勉強出来る子とか、運動出来る子とかでしょ?
欲しいと言われないって泣いてた子がいるんだよね」

リーダー「自然とそうなるなぁ」

水「『○○ちゃんが欲しい』てのを止めない?」

全員「え゛っ?」

水「『今日の国語の小テストで80点以上の子が欲しい』
とかにするの。
逆に点数下げても良い」

リーダー「ふーん。
いっちょう、やってみるか」

これはヒートアップしまして
普段、勉強しないガキ大将まで頑張って
答案用紙を見せながらするカオスな花いちもんめに。
しばらくして。

担任の先生「最近、変わった『花いちもんめ』が流行ってるらしいですが
先生としましても





みんなの成績が急に上がった





のは喜ばしいのですが
誰が考えたのか教えて下さい」

クラスメート「水ちゃんでーす!」

担任「…………まあ、勉強は
『花いちもんめ』
のためにするのではないのですが……ほどほどに」


そして遊びのグループの次なる流行りは
ウルトラマンごっこ」。

仮面ライダーの時は
私はいつもさらわれた人質の役で
勝手に縄脱けして(って言うか、小学生女子を縛るな)読書してて
よく怒られてました。


ウルトラマン・レオ」ごっこの時。

水「フツーに倒しちゃダメ」

怪獣役・レオ役「へ?」

水「レオは弟を、敵の人質に取られてるの(正しくは奴隷)。
最初からガンガン倒したら弟の命がヤバい。
そういう駆け引きや真情を組み入れて」

怪獣役・レオ役「おお!なんか本物の芝居みたい!」

「レオの弟」「レオの弟を拘束している中間の悪役」

が加わるようになりました。

問題は
あちこちのお宅で


「必ず助けるから待っててくれっ!弟よ!」

「兄さん!僕の事は構わないから戦ってくれっ!」


と夜中に謎の寝言を呟いて、うなされる児童が続出。

これは強制的に終了させられました。

次に流行らせたのは



貯金。


駄菓子屋さんはプラモの他に
女の子向けの人形も置いていました。

当時で2,000円なり。


水「頑張って、あのお人形を買おう」

女の子「お小遣いを貯めるの?」

水「おうちのお手伝いする。
お手伝いは本当は、お金目当てでやっちゃいけないんだけど
『この一ヶ月間だけ、ギャラが欲しい』
とお父さんお母さんに頼んでみる。

大人が気まぐれで500円とか、たくさんくれたのは
カウントしない。
家族や親戚が多い子が有利になるから。
お皿洗いで50円とか、決めておこう」

これは保護者の物議を醸し出しました。

逆に
「大人は仕事して、お給料貰ってるから
労働の大切さを教える機会かも」
とおおらかに見守って下さる父兄もいました。

満願後で
全員で駄菓子屋へ。

駄菓子屋のおばあちゃん大パニック。

数人が10円玉50円玉で
ジャラジャラ支払うので混乱。

けれど、この後、私はすごく後悔しました。

お金でお小遣いを貰ってない子がいたのです。

私の両親は人形を見て
驚いたり喜んだりしてました。

一晩家に置いて、翌日、そのお小遣いのない子に
お誕生日プレゼント
とか言ってあげました。

その子のお母さんが、草餅持ってお礼しに来てくれました。

お人形をあげた時の、その子の笑顔は
お金に代えられない素晴らしい物でした。

紙芝居を借りてきて読み上げるんですが


勝手にホラーストーリーに代えて


幼児を泣かしたりしました。


ちなみに相方は


赤ちゃんの頃、近所の女の子達が

「おばちゃーん!
ままごとに『使う』から、相方ちゃん貸してー!」

と頼まれて
よく貸し出されていたそうです。

そして、



放置されて



歳の離れたお兄さんが探しに行き
段ボールの中でスヤスヤ眠っている乳児・相方を連れて帰っていたそうです。

きっと、泥で出来たジュースとか葉っぱのごはんとか食べさせられていたに違いありません。


駄菓子170点入り アマゾンジャンボ駄菓子ボックス

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いつも読んで下さって
ありがとうございます。

ソーダアイス、王将アイス、大好きだったなぁ。