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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

灰羽連盟~4~7話~

灰羽連盟」の続きです。


「要約※長々読みたくない方向け」

1.カラスが大変

2.壁に触ると大変

3.灰羽は巣立ちの時が来るといなくなる

4.グリの街は現世ではないらしい

5.訳の分かんない病気みたいな何かが大変


第4話 ゴミの日 時計塔 壁を越える鳥
第5話 図書館 廃工場 世界のはじまり
第6話 夏の終わり 雨 喪失
第7話 傷跡 病 冬の到来

なかなか仕事が見つからない主人公・ラッカ。

それでもグリの街には馴染んで来てます。

オールドホーム以外にも
ちょっと離れた場所にある廃工場に
別の灰羽グループが住んでます。
こちらは少し不良っぽいテイストの子が多く、男女混合。

この廃工場のヒョウコという男の子と
レキが
何と駆け落ちしようとして失敗したと聞きます。
廃工場グループの灰羽の一人のミドリという女の子は
それをずっと恨んでいます。

「駆け落ち……カッコいい」
と呟くラッカ。

しかし、その罰でヒョウコとレキは
互いの住居に行ってはいけないペナルティが課せられてます。
街でバッタリ会うのは構わないみたいです。
意味ないじゃん。

そして、夏が終わると急に冬になるから、と気前良く上着をくれるクウ。

何か変です。

関わったいろんな人にお別れを言ったりしてます。

そして大雨になった日、帰ってこなくなります。

カラスが騒ぐので外を見たら、天へ真っ直ぐ伸びる複数の光。

灰羽は「巣立ちの時」を迎えると
西の森に導かれて
壁の向こうに行くと言われます。

けど、これはどう見ても「昇天」にしか見えません(「笑点」と打ち間違えました)。

みんなで探しに行くと、遺跡の祭壇の上に、クウの光輪と羽の一部が残されていました。

どうやらグリの街は
一種の「煉獄」ではないかと思えてきます。

「地獄」は行ったら永遠か、それに近い時間を過ごさなくてはなりません。
反面、煉獄は期限付き。


クウがいなくなった事を
なかなか受け入れられないラッカ。

一緒に過ごした時間は短かったし、そんなに親しかった訳でもないのに
主のいなくなった部屋をブツブツ言いながら掃除してます。

ここで分かるのは
ラッカが対人関係の変化にとても弱いという事。

せっかく街に慣れて来たのに
いつまた、オールドホームの仲間と
別れの時が来るかもしれません。

そして、クウの巣立ちに冷えた目で空を見るレキ。

レキは以前にも、仲間の巣立ちを体験しているのですが
それって「卒業」なんかもそうで悲しいけれど仕方ない事柄です。

そうした
「いつか来る当たり前の別れ」
ではなく
もっと別の絶望を感じているようなレキ。

そしてグルグル考え過ぎてたら
ラッカの羽が一部、黒くなってます。

ハサミで切ったら痛かった。

それをケアするレキ。

とりあえず、薬を塗って、見た目は普通になります。

これは「罪憑き」と呼ばれる現象だと言われます。

一見、心因性の物っぽいのですが
内なる罪悪感からか
前世・現世の罪からか、よく分かりません。

クウの巣立ちとその寂しさから来る心労は
単なるトリガーです。
ラッカの中には
もっと深い傷があるのですが問題は



それが何だったのか本人も思い出せないところ。


私がカウンセラーなら、めっさ困ります。

この「罪」の概念みたいな物が
やっぱり村上春樹してます。

ヒトは「選ばれた勇者や戦士」が好きですが
「罪人の証」や「流行りのトラウマ」も好きです。
後者の2つも選ばれているように見えます。

ラッカの拘泥に少しイラッと来るのですが、女の子のマインドがある人には分かって頂けるかと思います。

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灰羽手帳。


グリの街、灰羽の庭で―安倍吉俊灰羽連盟画集

グリの街、灰羽の庭で―安倍吉俊灰羽連盟画集

いつも読んで下さって
ありがとうございます。


女は実は、変化に弱いの。