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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

灰羽連盟~8話と9話~

灰羽連盟」第三回目。


「要約※長々読みたくない方向け」

1.井戸に落ちたら病気が治った

2.壁に触ったら病気になった

3.灰羽達は前世・現世の記憶リセット、罪もリセット

4.リセット出来ないレキ


第8話 鳥
第9話 井戸 再生 謎掛け


自分がグリの街に来る前に居た世界で
誰かに何か悪い事をした、それを誰だか分かんないけど謝りたい
と願うラッカ。

ここで示唆されるのは
灰羽は前世・現世で
若くして自死したらしい人間である事、繭の中での夢は
死の間際に見た風景や死の状況らしいという事が分かります。

壁の近くに行って
井戸に落ちたら、カラスの骨。

ラッカは直感で
夢の中で落ちていく自分を引っ張ってくれたカラスだと思います。

井戸の底でカラスのお墓を作り
後はじっとしてるラッカ。

トーガが来て助けてくれます。

話師と出会い、足を挫いているラッカに杖を貸してくれる話師。

そこで
「罪の輪」
の謎かけをされます。


「罪を知った者は罪人か」


これって
「『自分は嘘つきです』と言うヤツは嘘つきか』」
とゆー、よくある謎かけです。

壁を越えて、夢の中にまで来て
自分を助けようとしてくれたカラス。

このカラスは、ラッカを苦しみから救いたいと願っていた誰かの分身です。

ラッカは自分の犯した罪は分からないけれど
許されたのかもしれないと思います。

罪は本当なら、ただ一人に起因を求める物ではないはずです。

取り巻く環境や人によっても造られていく物です。

ましてや、前世・現世で一端散らした命。
その罪を覚えていても、何も良い事はありません。

ここで思ったのは
ナルシスト的な意味ではなく
人は自身を

「こんな自分でも、真の意味で誰とも取り替えが効かない、かけがえのない存在」

と思う事が出来るかどうか、です。

これはですねぇ、すごい難しいですよ。
たいていの人はナルシスト越えて「自愛症」になって、自分からビョーキになりたがります。
罪や傷もアクセサリーですから
どんどん不幸になって行くのですが
それすらも快感になる訳です。

「何の取り柄もない普通の女の子のわたしに、ずっと壁を越えて呼び掛けてくれた」

と思うラッカの気付きは素晴らしいです。

帰ってきたラッカを
ダッシュで迎えに行くレキ。

部屋に運んで寝かせた後、話師の所へスクーターをカッ飛ばして行きます。

壁に触れた罪で高熱が出る、治せ!

と怒るレキに
話師は、ラッカは試練を自分で乗り越えたと告げます。
自分より先に行くラッカを
先に、巣立ったクウを
妬むなと言われて、ますます怒るレキ。

けれど、「罪憑き」の部分的変色が全く消えているラッカの羽を見て
ビミョーな気持ちになってるレキです。

自分の問題や心の傷は
本来は自分自身でしか解決したり埋めたりするしかありません。

それを何とかクリア出来たのは喜ばしい事なのですが
「彼女もわたしの助けは必要ないってさ」
と独り言を呟くレキは寂しそうです。

優しくしてあげたいは
優しくして欲しいの裏返しでもありますが、ここで依存を深めるのは得策ではありません。

この世界に比較的長くいるレキが
どうしてこんなに必死こいてラッカの世話をしたがるのか
何となく見えてきます。

レキにはレキの、「大切にしたりされたりする相手」が必要な理由があるのです。

しかしながら、この二話は
セルフ・セラピーの一端が見えて興味深いです。

そしてヒトはやっぱり、他者との関わりの中で
その化学反応を薬にし、自分を癒していくのだなぁ
と思います。

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灰羽連盟 サウンドトラック ハネノネ

灰羽連盟 サウンドトラック ハネノネ

いつも読んで下さって
ありがとうございます。

だんだんと胸が抉られるストーリーに(泣)。