夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

会社員の夫に薦めた、自己啓発的な本。

皆様、ブクマ&スター
本当にありがとうございます。

なかなかお礼出来なくて申し訳ありません。

近々、お礼参り(ケンカじゃないよ、本来の意味でございます)に伺います。


相方「(ドヤ顔)久しぶりに本を買ってきたよ」

マンガでわかる! ハーバード式経営戦略

マンガでわかる! ハーバード式経営戦略

これ。


水「(パラパラめくって)うーむ。
これって、MBAがメインだよね。


MBAのテキストなら、あるけど」


相方「な、何故にそんな物がっ⁉」

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

改訂3版 グロービスMBAマーケティング


水「面白そうだったし。
それと今は日本でもMBA取得出来るから。
バブル期はアメリカに行かないと取れなかったけど」

相方「」

水「一時、ブームになった、こういう本で『7つの習慣』てのがあっでしょう」

相方「うん」

まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる 7つの習慣

水「えーと。リーマン向けの自己啓発書で『キャリアポルノ』と呼ばれてる物ですが
外国の人は必死で日本に売りこんでて
しかも、現在、日本で一番売れるジャンルなのです。

この筆者のコビーさんは、米国・欧州ではほとんど知られてないのね。
だから価値がないって訳でもなくて
この本の内容は
ひっじょーに日本人向けなんです」

相方「そのこころは?」

水「『偉い人でも下働き、トイレ掃除なんかを率先してやりましょう』
とか
『ピンチはチャンス。あるいは発想の切り換えをしてみよう』
などなど。

米国・欧州の雇用形態は日本とは大きく違ってて、給料以上の仕事はしない、時給以上の愛想は
チップをはずまないなら振りまかないてのが当たり前だから。

必要以上に残業すんのは反対だけど、裏表関係なく気を配る、というのには私も賛成」

相方「ふむふむ。会社のトイレ掃除は
俺がいつもしてる」

水「偉い。そういう『働く心構え』はちょっと置いておいて。
例えば、スティーブ・ジョブズよりスーパー、ハイパー、超絶お金持ちのウォーレンさん」


相方「『インベスターZ』で知名度が上がった人」

水「それより、この本は

めっちゃ面白かった。

それから、この人は投資家であって経済学者ではないがゆえに、
日本の経済の未来予想やシミュレーションが
すごく面白い。

例えば

『消費税を10%に上げるのは反対だ。
事実上、インフレーションだから
消費が低下して日本の経済はズタボロになる。
日本の物作りやコンテンツ産業に払われるギャラが激減し、文化まで殺す事になりかねない。
トリクルダウンなど不可能』

と地に足が着いた分析をされている」

相方「…………外国に心配されてる日本経済って、どうよ」

水「一時期、ピケティが流行ったけど、結論は『勉強して学歴でのし上がるのが一番良い。
そして若い人達に学歴が持てるようにするのは、未来への投資だ』と
後ろから読んだ方が早い内容だった。

なのに、すげえ分厚い本で、世界の階級制度から宗教の絡みから長々と書いて、みんな夢中で読んでた。

日本人は、何だかんだと言って、欧州への憧れが強いからね。

けど、あんまり参考にはならない。

その前に流行ったドラッガーのこの本だけど」

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

相方「……………………何でドラッガーまであるの」

水「面白そうだったし。
スペシャリスト』の方は面白かった。
ゼネラリストの方は、私にはピンと来ないと言うか」

相方「それはあなたが、国家資格持ちだから?」

水「それはある。
けど、ちょっとやっぱり古いなぁと思ったのは

スペシャリストとゼネラリストを
スパッ!
と分けてる所。

例えば、『営業部のマネージャーだから
あなたはゼネラリストの本だけを読んでてね』
っていう時代では、今はない。

介護福祉士の人がいたとします。
これはスペシャリストに入る。

けれど、働く場所によっては
スペシャリストとしての技量を求められたり
ゼネラリストとしての知識を求められたりする。

訪問介護ならば
『この人の介護保険の枠内で、このサービスは必要か』
と考える事は多いし
場合によったら、お金がない場合、どう福祉に繋げるか、老々介護の場合、マン・パワーが不足するので
料理や洗濯してくれるヘルパーさんの他に
医療サービスも必要で
それを決まった年金の枠で、どう組むか。
そして、その利用者さんイコールお客様が
日々、どんな体調かチェックも必要」

相方「一人でいろいろ見て、いろんなサービスを導入…………それは確かにマネージャー的だな」

水「最初の『ハーバードのなんたら』の本は
タオルメーカーが舞台だけど、
『タオルと言うだけなら、外国産の安い物が一杯ある。
何かに特化した商品開発をする』
て話になるけど、これ


ハーバードやMBA、必要?」


相方「うっ」


水「医療や介護の現場で求められているのは
『誰が行っても安楽にしてくれるマニュアル化された技術』
だったり
『この処置は、あの人に任せれば安心』
というゴッドハンドだったり
『家族間の悩みなどが話しやすい、気さくな人柄のスタッフ』
『お金の事に困ったら、あの人』
というような多種多角的な物であって


カリスマはあんまり、必要とされないのです。

ニッチはもう食い荒らされてて
オリンピックの後は
日本が中国の下請けを引き受けるようになるんじゃないかな。

現に、米国では貧困化が進んでて
それはあんまりフォーカスされない。
けれどニュースの片隅を見ると
『米国内に、日本や韓国の、車やスマホの工場を建てて、米国人を雇って』
とトランプさんが頼んでるし。
実際に湾岸戦争の後、働けなくなった元軍人さんが、ホームレスになってしまって街に溢れてる」

相方「……(キリリ)その反面、『年収300億円』とか
一生かけても使いきれない額を稼いでる人もいるな。
格差と言うより偏ってる。
歴史が浅い国だから

『たくさん稼げる人が偉い。そうでない人はカス』

という価値観がまかり通ってる」

水「仕事や、その人の価値って
収入の過分ではないと思うのね。
数万円もする浄水器を売り付けるような悪徳商法は『仕事じゃない』。

コンビニバイトで、それが時給780円でも
その仕事は
誰かの役に立っている」

相方「働こう♪働こう♪(『労働賛歌』)」


水「そういう事は


こうした本には一切、書いてない。
MBAも現場では、どれくらい役に立つのか分からない」


相方「ふーむ」


水「





MBA取ったら?
お金は私が出すから」


相方「…………とりあえず、このテキスト貸して下さい」


五分後。


本にまみれて爆睡している相方でありました。
まあ…………良いんです。
無理は良くないです。


いつも読んで下さって
ありがとうございます。


意識マイペース系。