夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

昨日、兄が、孤独死しました。

バタバタしてる千葉県某所より
こんばんは。


先日のブログで書きました

相方(夫)のお兄さんが
亡くなりました。


仕事中に少し焦った声で電話があり
普段なら
仕事をブッチしろなどとは絶対言わない相方が


「仕事を早退して
一緒に東京に行ってくれ。
兄貴が電話に出ない」


と頼みます。


それで
迷惑省みず
一緒に東京へ。


合鍵は預かってたんで部屋の鍵を開けたら






血溜まりの中、
相方のお兄さんが
こと切れていました。


脈がないのと
死後硬直が始まっていて
背中から心臓マッサージもしましたが、
全く反応がありません。


そこで甥っ子が駆け付けて来てくれました。

まずは警察を呼んでもらいました。


救急隊の方も来て下さって
心拍や呼吸が完全に停止している事と
すでに死後硬直と死斑が出現しているので、
警察に引き継いで退出、
数人の警察官の方が鑑識と実況検分、
遺体は司法解剖される事になりました。





兄は
ベッドとテーブルの間に
もつれ込むように倒れていて、
ベッドに座っていて何らかのアクシデントがあり、
倒れたようです。


吐血なのか、はっきりは分かりませんが
自力で何とか起き上がろうとしたのでしょう。

近くにあった椅子の脚をしっかり掴んだままで
椅子の脚の上の方まで
血塗れでした。


事件性があるかどうかの検分の後、
司法解剖のために
兄の遺体は別の場所へ運ばれて行きました。


甥っ子が
数日前に会ったばっかりでしたが、
その時は相変わらず、
元気に振る舞っていたそうです。



それで警察の方から聞いた話ですが
東京では孤独死が急増してるのと、
そうした方は
身内とも断絶してたりして
遺体の引き取りを拒否する親族が多いそうです(その場合はソーシャルワーカーが葬儀の手配をします)。






静かになった部屋に相方と二人でいると







カッチコッチカッチコッチカッチコッチカッチコッチカッチコッチ。





何か複数の時計の音がします。


見て回ると
部屋中のいたる所に時計が。


居間や台所は言うに及ばず


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トイレ


お風呂場にまで。

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トイレの前にあったホワイトボードの書き込みを見て
昨日の昼過ぎまでは
自力で動いてたんだな
と推測出来るのですが
この書き込みはそもそも何だろう?


と首をひねっていたら
甥っ子が

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「トイレに行った時間だと思う。
利尿剤飲んでたから
頻尿で、
夜は飲まないように医者から指示が出てたし」





多数の時計は
決まった時間ごとに飲まなくてはいけない薬を忘れないため。



それで思いました。



















お兄さん、生きたかっただろうなぁ。





少しでも病気と闘って
またお母さんと会ったり
美味しいものを食べたりしたかっただろうなぁ。


そのために






本当に生活を工夫してたんだなぁ、






と。





司法解剖は終了、
明日はその説明と通夜です。





生涯を独身で通した人ですが、
料理が趣味でした。


残されたメモは食材の買い物リストばかりでした。


野菜を摂るように私が助言したからでしょう。


数種類の葉物がまだ、
瑞々しい姿でスーパーの袋に入ったまま残されていました。



一人ぼっちで淋しかったでしょう。

怖かったでしょう。

寒かったでしょう。

苦しかったでしょう。






一人ぼっちで死なせてしまった事を
私は一生、後悔し続けます。


怪談人間時計 (QJマンガ選書)

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いつも読んで下さって
ありがとうございます。


死に顔は
安らかでした。