「VALU騒動」と自己愛。
暑くて眠れない千葉県某所から
おこんばんは。
髪型がエンゼルフレンチなYouTuberと
「VALU」を巡る騒動ですが
詳しい事はニュースなどをお読み下さい。
こんなん。
この「VALU」のシステムからズラズラ書いて、炎上から、あちこちに飛火し同時進行で大火事になってる経緯を
どうにも短くまとめる事が出来ません。
ただ、この人に
ちょっと違和感を感じて、少し経過を追っかけていました。
この騒動の前に
「高卒でも一流企業に入れるシステムを作る」
と言っている動画を見付けた時です。
…………(；・∀・)は？
ヒカキン氏から
ガン無視された辺りから、名指しで非難し、オレこそNo.１と広言したりしたりしてます。
そこも含めた、雑誌のインタビューを斜め読みして
「あ、この人は『自己愛性パーソナリティ』の典型かも」
と感じました。
YouTuberがいくら稼ごうが、何を言おうが、興味がないので良いのですが
こうした人に憧れを抱いて
「こうなりたい！」
と願う子供が増えるのは良くないです。
判断基準。
５つ以上当てはまったら注意。
地元・関西で偏差値低めの高校卒業した後、あれこれやって情報商材に行き着き、情報商材そのものが下火。
ウシジマ君などで手口が分かりやすく広まってしまった事や
ラスボス・与沢翼氏みたいな人でも
日本に見切りを付けて外国に移住、
そうした事も関係あるかと思います。
多分、この人は
スクール・カーストの上位にいたのではないか
と私は推測してます。
外見に気を配り、制服をオサレに着こなし
大きな夢を語りつつ
「勉強なんか意味がない！
オレ達は自由だっ！」
みたいな事を言って、クラスでは人気者。
それが高校卒業後、社会人になって
越えられない壁やら天井やら
嫌でも見せ付けられてガックリ。
この人が狙っているのは
人生におけるワンチャン。
そんな物はないのに、そそのかす悪い大人もいたのでしょう。
そんで動画では、やたらとお金を使ってますが
まあ、「金持ちキャラ」を演じていたのもあるでしょう。
ただ、そのお金の使い方が
屋台のくじ引き大量買いや
トレーディングカードの一気買いなど
何か幼いです。
あまり裕福でない家庭の子供が
「大人になったら、やってみたい事」
っぽい内容です。
バケツプリンみたいな感じですね。
「VALU」騒動は
何だかんだと言って、損害賠償を払って収束するんではないかと思います。
しかし、騒動時の後処理のマゴつきや
熊本への募金の動画など、何かズレてます。
これだけの騒動を起こした時は
謝罪して露出を控えていれば
勝手に収まる物なのに、そうできない理由があんのか、単に意地になってるのか。
何より、まともなブレーンがいないのでしょう。
事務処理能力も低いんだろうなと思います。
この人の思う「人生のゴール・勝ち組へのプラチナ・チケット」って
「一流企業への就職」なんでしょうか。
って言うか「一流」の定義が分かりません。
それに就職してからが大変なのです。
「高卒でも一流企業に繋げてあげる。だからサロンへ入会してね、○万円だよ」
と、情報商材的な事を考えていたようにも見えます。
「自分は超絶イケメン」
と思うのは、普通の人でも持つナルシズムですが
初対面の人にそれを言う
てのも怖いです。
なんちゅーか、この人はパッと見
「勉強しない・出来ない」
人に見えます。
数字に対するこだわりも
それしか自分を図る物差しがないのかもしれません。
そもそも、YouTubeそのものが
小・中学生ウケのする動画ばっかりになって
購買力のない層ですから
今年に大手スポンサーがかなり手を引いています。
ペイされないプラットフォームは衰退します。
これは今後、Googleが改革する可能性があり、「知識・教養系」「専門分野系」「練られたエンタメ系」の動画が上位に来るようになるかもしれません。
そうなると、アプリゲームや菓子・玩具の紹介動画が弾かれる事になります。
ヒカキン氏は音楽活動でも食べていける人なので、生き残ると思います。
一般的に二十代後半の人は
大学出て就職して、ようやく仕事を覚えて、仕事が楽しくてしょうがないという人が多いです。
それが、菓子や玩具のレビューばかり、ゲーセンでダラダラ遊んでいたり、ゲームの実況を延々とやっていたり、仲間内でワイワイと遊んでるだけの大人ばっかりなのは
少し異様にも感じます。
これはYouTubeそのものの問題でもあります。
ただ、この人は
動画やイベントを通じて
お金を介在しない部分での、暖かい人との交流みたいなモンを知って
だからYouTubeを休んだり、離れたりする事に抵抗があるようです。
自分しか愛さないという事は
全ての他者・事象を憎むと同意です。
本人は自覚がなくても、そういう図式になります。
他者・事象は憎まれている訳ですから
そうした自分しか愛していない人から離れて行きます。
自分の事を指示してくれる子供たち、動画の仲間、そうした人達を大切にしていけば
No.１などに固執する事はなくなるでしょう。
お金さえあれば、孤独でも平気なタイプの人もいます。
ただ、「銭ゲバ」という漫画にこんなシーンがありました。
いろいろ切り捨てて富豪になった主人公が
大怪我をして、周りを取り巻く人達に、札束を見せて水をくれと頼みます。
が、みんなはお金だけ奪って、一滴も水を飲ませてくれず石を投げて、通りから追い出します。
主人公は、貧乏ゆえにものすごく大切な物を失い、その喪失感が大きかったので、人としての心を捨てて、頑張って富豪になります。
こんなに、自分は憎まれているんだと自覚しつつ、悪になりきるシーンです。
無料で読めます。名作です。
manga-zero.coroco3.com
今のファンや仲間を失うと
自分の中での様々な価値観や知識を相対化する、という機会を失うんではないかと心配です。
自己愛性パーソナリティ（病気ではない）の人が
他者との繋がりをお金に代えたり、切り捨てたりしていると
自分の嘘や毒や膿にやられる時期が来ます。
だいたい、35才になる頃です。
理由は、就職が難しくなり、バイトの求人も減るからです。
しかし、自己愛性パーソナリティの人の中には
寂しがりやさんの裏返しである事も多いです。
それを埋めてくれる仲間がいる内は、たとえ芸風（？）を変えても
何とかなっていくのでしょう。
ビットコインって、何か手続き、すごい面倒臭そうなので
私は買ってません。
- 作者: 和田秀樹
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/11/05
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
いつも読んで下さって
ありがとうございます。
貨幣のグローバル化と言われてますが、利ざやが少ないしなぁ。
水
