夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

宮森はやと氏がホラーだ。

皆さま、おこんばんは。


イケダハヤト氏の直弟子の宮森はやと氏がボヤってます。


B級ホラー映画によくある役で
「大変な事に巻き込まれて(呪いのビデオとか呪いの動画とか呪いの家とか)、命の危険に晒されてるヒロインを助けようとして、自分がもっとヒドイ目に遭う男性脇役キャラ」
みたいです。

そもそもは、去年の七月に
「ボクの一日を50円で売ります。何でもします」
と募集をかけたら

「50円払うから、自分の代わりに日雇いのバイトして、その日当をくれ」

とゆー依頼が来て、それを断り

「『何でもする』と言うたやろ」

Twitter上でのやり取りが炎上しました。
これは当人と和解されて、収束してます。

言うまでもなく、
「一日を50円で売ります」は
とあるお笑い芸人と、東大生の企画の真似かと思います。

が、
芸人が一日中笑わせてくれるとか、現役東大生がフェルマーの最終定理を教えてくれるとか
なんらスキルやブランドがある訳ではないので
Twitterでは滅茶苦茶な事になった模様です。


この宮森氏は選挙に出ようとしたり、「ラップ・ミュージシャンをやります!」
と宣言して2ヶ月で
「食えないから、やっぱり辞めて、今度は画家になります!」
と宣言して、またボヤになってます。


私の知るインディーズ・ミュージシャン達は「食えなくても活動してる」人が多くいます。
30才、40才でバイト生活してて
「車の運転はオレ。機材の移動はお前で楽器は君」
とバンドを会社みたいに見立てて、役割り分担し、なおかつグッズも売ってたりします。
人生は領収証、バンドは物販。
No rock No life.

何より、宮森氏がラップをやると言うので、ライブに呼んでくれた方もいるというのに出ない。
となると今後、音楽関連の何かをやりたくなっても、お呼びが、かからなくなります。


大学時代の友人に借金をしていて返済してないのを

「自分が何者かになってないと会わす顔がない。借金で繋がった関係」

などと言っていたりしますが
返済だけなら、別に書留や口座振り込みで良い訳です。

これは私の憶測ですが、多分、この人は同級生を見返してやりたい、あるいは、スゴいねと言われたいのではないかと思います。

何でかって言うと
男性同士が久しぶりに会えば
今どこで働いてんの?月給どれくらい?
みたいな話に、たいていはなります。

本人は31才。同年齢の人は殆どが就職してるし、早ければ中間管理職してたりします。
フリーランスと言う名の、フリーター状態が嫌なのでしょう。

「プロブロガー界隈」の人達が
就職している人を貶し、就職しようとしてる人を引き留め、学生には中退やブロガーへの道を進めているのは
やっぱ、自分達の将来が不安だからでしょう。
だから似た境遇の人で、周りを固めようとしてるように見えます。


それでも初期の頃は、それなりのスキルや手に職のある人が集まっていたのに、現在では自分探しのニートやフリーターばっかりです。

何より、師匠のイケハヤ氏が
高知に移ってから面白いブログを書かなくなり
気前良くお金をバラまかなくなり
酒飲んでるか
仮想通貨の呟きしてるか、
素人大工で小屋をやたらと建てたり
それが台風でブッ壊れたり
また建てたり、台風で再びブッ壊れたり、そんな日々を送っています。

しかしながら、イケハヤ氏は結婚し、お子さんもいて
限界集落で何とか自分のコミュニティーを作ろうとしています。

いわゆる「大人」と呼ばれる年代なのに、自分探しをしていて稼ぐ術を持たない人ばかり。

そういう所も含めて、カチンときたりイラッときたりします。
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そうした人達の中に
宮森氏を本気で心配したり
プロとしてのアドバイスが出来る人は皆無でしょう。

一般的に、クリエーター系を目指すと、勝手に仲間が出来ます。
一人で黙々とスタジオやアトリエにこもってる人はごく少数です。

何より
「食えなくてもミュージシャンをやっている人達」
のモチベーションは、ライブです。

下手なうちは
容赦なく客から「下手くそっ!」「引っ込めっ!」と
怒号や灰皿や空き缶が飛んできたりします(私はよく投げてました)。

それを乗り越え継続し上手くなってくると
数十、数百の客が
自分の演奏や歌でノリノリになり
モッシュになり
果ては
I can fly‼
とダイブします。

これをステージから見る時のミュージシャンは、大量脳内麻薬全開。
どんなドラッグも敵いません。

そうした事を経験せずに撤退て、あのさぁ。

また、絵の場合は
同好の士のサークルに参加したり、場合によっては勉強できる場所へ行く必要が生じます。

そして、ミュージシャンもですが
絵もコストがかかります。

pixivなどを見ていると分かりますが
途方もない技術やセンスを持つ人が
絵の世界には山ほどいます。
仲間でグループ展を開催したり
同人コミュニティーで切磋琢磨し
作品が売れなくても
「創作の苦しさも喜び」になっているのです。

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私が心配なのは
宮森氏の、こうした短期的にあれこれとハイな時に何かをやり、止めて、その反動で鬱っぽくなったりしているのは
双極性障害の前駆症状みたいな物と
初期のアルコール依存症の行動パターンの典型な所を
職業上、感じるからです

リエーターは、じっくり地道に作品を作り、仲間を作ったり、内省的になる必要があります。

ヒトは弱さや汚さ、強さや清らかさを併せ持つアンビバレントな生き物です。
自分の中の「こんな世の中、クソ食らえ」という部分と、「それでも人生にyesと言おう」という部分を受け止めていく時期が来ます。

30才から35才までは
「自分が何者でもなくても、もういいや」
と納得する年代でもあります。

35才過ぎたら、ニートやフリーターの定義年齢から外れてしまい
社会的には
「定職に就いていない中高年」
になります。

それはそれで1つの生き方です。

30才から35才頃は
「この世に自分の痕跡を残したい」
という思いが強くなり、会社員でも後先考えず、つまらない理由で仕事を辞めたり、起業して大失敗する男性が少なからずいます。

宮森氏には、そうした「30代男性あるある」を感じない、もっと危険な危うさがあります。

写真を追って見ると、外見をいかにも「イマドキのイケてる若者っぽい」ように作っていますが
劣化と言うか、悪化と言うか、老いが加速してます。

なのにブログから溢れる、この多幸感や全能感一杯のメンタリティー
「自分だけが面白いと思ってる」
と感じる空気、そのリバウンドみたいに深いブルーにハマるのは何でしょう。


浴びるようにビールを飲んでますが
それが焼酎になり、やがて日本酒になっていくのではないかと心配です。

ただ、こうした人を、私は仕事上でたくさん見てきましたが
何者にもなれず、借金や他人の援助で食いつなぎ、ちゃっかり社会保障を貰って早死にするパターンか
病気が元で、完全に断酒してフツーの生活を楽しみつつ、老いていくかのどっちかです。


10代20代の頃は
エネルギーが余ってて、命溶かして、燃やして、捨てて、それでもまだ足りない足りない、本当は夢も希望もないから、溶かして燃やすしかない
てのがほとんどです。

窓辺にもたれ夢の1つ1つを消していくのは辛いけど、それでも「何者でもない自分」に納得し「ありふれた夫や父親」になっていくのです。

それがどうしても出来ない、受け入れられないって人の場合、「ああはなりたくないオッサン・オバサン」として、影で若者にバカにされる存在になります。

「フツーの人」てのも
案外、悪くないです。

everybody gose みんな病んでる演じてるのが、この世の常。

そして「ひとかどの人物」であった人達も結局は同じです。

その業界で食えなくなったり、老いてしまったりして、
有名ライターが生活保護を受けていたりするのが昨今です。

だから宮森氏には
今度は断酒して欲しいのと
絵なら、基礎的な技術を取得する場所に行ったり仲間を作ったりして、何年かは何とか続けて欲しいと思います。

まあ
「ヒロイン助けるつもりで、ヒドイ目に遭う男性脇役キャラ」
もオイシイのですが。

本人は「アンチ」で片付けてますが
ひどい言葉でバッシングしてくれる人がいる内はまだ良くて、「すごーい!」「楽しそうな人ですね」みたいなコメントばっかりになった時が逆に
私は怖いです。


酔うと化け物になる父がつらい

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惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

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いつも読んで下さって
ありがとうございます。


今回、個人攻撃みたくなってスマソ。