絶歌~4.殺人ボランティア~

「その可能性」を全く持ってなかったのだろう。 少し青ざめ、 唇を震わせて言った。 「もしや…………代理人がか?」 熊沢は相変わらず、無表情で答えた。 「それは分かりません。 けれど、 社長もこの手記を読まれましたよね?違和感があるんです。 『事件に至るまでのボク』は ひじょうにありふれた表現で かつ、 村上春樹の…