結婚は、したい人と、したい時に、したいようにすればいいさ。

夜も暑い千葉県某所から
おこんばんは。

何か、
恋愛工学とゆーモノが話題になってますが、
やっぱり、

「素敵な異性にたくさんモテたい」

って男性が多いです。

私には

「単にたくさんの女性と交尾したい」

に聞こえます。

女性の場合は更に

「そして結婚して安定した生活がしたい」

と言う人が増えましたが、
いつから「結婚」が「就職」みたいになったんだろう。

私の場合はかなり変わってました。

私は24才、相方は22才。

この時、私は資格取得のために
高等専門学校に通いながら、
貯金を切り崩して
時にはバイトを掛け持ちして働いていました。

んで、相方と付き合い出して三ヶ月、
古いアパートに住んでたんですが
隣のアパートがワールドアパート化。

出稼ぎ外国人の人達のたまり場なんで
昼も夜もどんちゃん騒ぎ。

それと住んでた界隈の治安が悪くなって
窓ガラスを黒いシールで覆った車に追いかけ回され、
コンビニで匿ってもらいました。

それを話したら

「…………うち来る？」

と聞くので
学校卒業まで厄介になれれば…………と転がり込んだのです。

その当日、

相方「住民票を移すように。
それと、
学校にもここに引っ越したと届けを出すように」

水「えー？
学校に内緒で同棲してる子なんて
たくさんいるよ？」

相方「それと（聞いてない）、戸籍謄本を取り寄せるように」

水「…………住民票や学校への届けは分かるけど…………コセキトーホン？」

相方「来週、お互いの家に挨拶に行くから」

水「…………ちょ、ちょ、ちょっと待って。
あの、それって」

相方「入籍します」

水「（パニック）付き合い始めて
３ヶ月で結婚しちゃっていいの!?」

相方は厳しい表情で言います。

相方「結婚式は、金もないし、
あなたもまだ学生だから諦めて」

水「結婚式に夢持ってないから
それはいいけど…………違ーうっっ!!

私なんかと
こんなに簡単に結婚していいの？」

やはり険しい表情の相方。

相方「幽霊市民は良くない。
選挙権がなくなる」

水「今まで選挙に行った事なんか、
一回もないよ」

相方「（キリッ）戦前の婦人参政権運動は」

水「な、何の話」

相方「女性が選挙で選びたい政治家を選べるようになるまでは
大変な苦労を
いろんな女性がしている。

そもそも、女性は
一人前の人間扱いされてなかった。

なのに頑張った女性がいる。

特に市川房枝さんとか。

その市川房枝さんの業績を無駄にしてはいかーんっ‼」

水「…………………………………………それは大変、
わたくし個人としても振り返るべき歴史ですが、
結婚は」

相方「同棲なんかして、
あなたは俺を無責任な男にするつもりか！

あなたを幸せにする自信は全くない（キッパリ）。

けれど、
俺は幸せになるーっ‼」

水「………………………………ふつつかものですが、
慎んでお受けします」

それで、
本当にこういうやり取りの後、入籍しました。

若いうちって
「恋愛指南書」
なんかにハマります。

トロフィー・オブ・パートナー

と、
配偶者にステータスやお金を求める人も少なくないですが
男女ともに
婚期を逃す事が多いです。

本当のヤンエグ（死語）は、
恋愛してる暇がないから、
上司の薦めで良家のお嬢さんなんかと見合いして
サクッと結婚しちゃう事が多いからです。

私は一生独身だと思ってたんで、
生涯型の生命保険に入ってました。

学校も
一人で生きていくためでした。

そしたら結婚。

私が結婚をしようと決めたのは
相方が
普段は

「普通過ぎるくらい普通」

なのに、毎日笑かせてくれるし
それは現在に至っています。

そういう人が
私みたいなのと一緒にいると
面白いらしいのです。

アニメや特撮の話で盛り上がれるし、
好き嫌いなく何でも食べるし、
この当時の（バブル期の）若い女の子は
みーんな、
スノッブ志向だと
相方は思ってたらしいんです。

結婚は
「幸せにして欲しいからする」
んじゃなくて

「ちょっとでも、この人を
幸せにしてあげたい」

と思ってした方が良いんではないかと思います。

結婚生活開始したら
料金未納でガス、止められてました。

相方は
独身なのと仕事で忙しかったから、
料理と入浴は
外食と銭湯で済ませてたそうです。

で、
私が払いに行きました。

ガス屋のカウンターで対応してくれた方が
ヒクヒク笑いをこらえてます。

未納金額が

168円

だったからです。

「お客さんが払うんですか？」

と聞かれて

「じゃないと、ガス、使えないですから」

こんな金額が未納って、
引き落としの端数か何かだったのか。

貧乏な新婚生活でしたが、
楽しかったです。

そして、
相方は
27年経た今も笑かせてくれます。

いつも読んで下さって
ありがとうございます。

ただし、早くにはするな。

水