警察官の見解
そして、コメンテーターの一人が動きます。番組では当たり障りない事しか話さなかった、元警視庁捜査一課の神崎さんです。
神崎さんは過去の人脈を使って、イシナガキクエさんの捜索願いを探します。
しかし、「イシナガキクエという人物の、捜索願いは出ていない」という事実を知ります。
米原さんは、何故、番組スタッフに嘘をついていたのか?
第二話の中学生が拾ったビデオカメラのテープと、心霊系YouTuberの動画に内心、慄然としています。
見せてはいけない物
第三話の放送前に、稲垣乙さんの息子さんから送られてきた8ミリフィルムやビデオテープにも、スタッフはひじょうに悩みます。
どう見ても、殺人や死体遺棄を思わせる内容です。
既に故人となっている米原さんと稲垣乙さんの名誉に関わります。
そして、心霊系YouTuberが廃屋で見つけた写真などから、神崎さんは
「これ以上、番組を続けるべきではない」
と言います。
それは米原さんの死因です。
焼身自殺の場合、火の付き始めた部位を起点と呼ぶのですが、米原さんの場合、怪しい。焼身自殺なら、起点が前面なのに(当たり前ですが、自身の背中に向けて火を付ける人はいない)米原さんの場合はどうやら背中から、らしい。つまり、自殺などではなく他殺ではないか。
これ以上番組を続行する事は、犯人に取って、重要な証拠になり得る物を垂れ流しにしてしまう。
神崎さんは番組スタッフに、そう警告します。
何より、あんな危ない内容のフィルムをテレビで流せません。
スタッフは苦渋の決断として、番組の打ち切りを決めます。

底に強く反対する人物が、「イシナガキクエ」の核心に近付いて行きます。
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