私は姉で、弟がいます。
母は美しい人で(私は全く似てない)、離婚後、叔母の店を貰い、その容姿を活かしてか、お水の世界に。
私は高校入るまでは、宿題も何も出来ない子でしたが、高校は職業科で寮に入りました。
それで、休みの度にタウンページ数冊分の宿題が出ます。
次の学期の予習もしておかないと、実習やツキイチの専門項目のテスト勉強があるので、時間がありません。

引用:「彼氏彼女の事情」6巻
長期休みになると帰らなくてはなりません(孤児院みたいに預けぱなっしの親が出てくるため)。
それと前後して、弟は中学入学して間もなく不登校になります。
離婚後、私を憎み、高校には行かせないと言う母を、近所の人や親戚一同に頼んで説得してもらい、私は何とか進学できました。
しかし、弟は勉強が出来なく、一週間で中学に行かなくなります。
弟を「自分の理想の男」に育てようとしていた母は大パニック(母子家庭あるある)。
児相やら精神科と、あちこち駆けずり回ります。
夏休みに帰った日に言われたのは
「家で勉強しないで欲しい。けれど近所の人に自慢できなくなるから、成績は下げないで」
と訳の分からない母親の要求でした。
昼間は図書館に行くのですが、それだけでは足りません。
本も読みたいし、と考える私。
場末のスナックの前にミカン箱を置き、わざとらしく制服で、店からの明かりを頼りに、客のカラオケをBGMに勉強開始。
出てきたお客さん達は
絶句。
お客さん「水ちゃん……何してんの?」
水「母が『家で勉強するな』って言うから。お金もないし、ここなら明るいし」
騒ぎになって、何事かと出てきた母は、その光景を見て絶叫。

もちろん、あちこちから責められる母。
お客さんA「ママ、前から思ってたけど、お姉ちゃんと弟に、差をつけ過ぎてるよ!」
お客さんB「思い切り勉強させてあげないと」
お客さんC「女の子なのに可哀想だよ!」
母「わ、分かった!そんなに勉強したいなら家でしてもいいから!
お店の前では止めて〜っっっ!!」
成り上がるためには勉強だ!
と言う方。
それすらも許されない子供がいるのです。
私がしたのは、ささやかな嫌がらせです。
もし、店の前では禁止と言われたら、公園とかに行ってたと思います。
あれもこれも、夏の日の良い思い出です(無理やり綺麗にまとめる)。
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