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夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

不純な「乙女の祈り」2.~分断~

日常

第一話。slowstudy.hatenablog.com

遠い地域の私立で
しかも偏差値39の普通科を落ちてしまった事を
私が担任に電話で伝えた時に
担任はこうなる事を予見していたようでした。

AちゃんBちゃんは
学年全体から浮いているというよりも
「個性がなさ過ぎて埋もれている」
といった表現がぴったりくる生徒だったようです。

一人でいるのは嫌。
だから似たような子と常に行動を共にし
他を寄せ付けず
かえって、ますます孤立して行く……。

講習も行っていたし
二人とも大丈夫だと自信満々で答えていたのに、と担任はため息。

Aちゃんは
「あの水ってOGが何かしたに違いない」
と言うので
答案のコピーを担任が見せたら
もう発狂するのではないかと思える言い訳を叫び始めました。

入試の選択肢が著しく狭められた事が分かって、迅速に家族交えて緊急面談。

この時に
Bちゃんの両親は元々、Aちゃんを良くおもってなかったのですが
さすがにこのままではマズいと判断。

ほとんど無試験の
他県の高校へ願書を出し
その学校に近い所に住む親戚の家へ
Bちゃんを卒業式前に預けてしまいました。

別れを惜しむ間もなく
言わば引き裂かれたと感じたAちゃんは
自分も同じ学校に行く
下宿して通わせて
と両親に懇願します。

が、下宿は認められていない
あくまで「親戚の家に寄宿している」から出来る事です。

Bちゃんの入った高校は
元々、不登校児などのために作られた学校で
入るのは簡単、出るのは大変
なカリキュラムなんですが
部活にも力を入れているので
Bちゃんは逆らいませんでした。

そうこうして、あちこちの二次試験を受けて
結局、どの高校も不合格になってしまったAちゃんは
Bちゃん以外に親しい友達などいない卒業式にも出ませんでした。

Aちゃんは
上の兄弟が優秀で
女の子なのもあってか
あまり両親も構ってくれていない家庭でした。

中学浪人は死んでも嫌だ
と泣きわめく彼女を
家族は
「……と言っても、あんなに勉強が出来ないんじゃあ……。
無理しないで来年頑張るとか」
と冷ややか。

定時制という選択肢もありましたが
不良しかいないから嫌だと
これはAちゃんが拒否(すごい偏見)。

いままで通りBちゃんと
好きなアイドルや新しい洋服
昨日見たテレビの話を
ダルダルして過ごしていたかったのに!

大人になるとか将来とか
そんなのバッカみたい!

それでも、あたしは浮かないように
勉強が出来ない事がバレないように
自分を殺して殺して
言いたい事も我慢して
つまんない3年間をやり過ごして来たのに!

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何だかんだと揉めたあげく
やっぱり定時制に進学となったのでした。

問題はBちゃんです。

春になって高校入学してから
手紙が来なくなるし
電話もかけて来ません。

慣れない土地で、慣れない親戚の家の中で
新生活を送るのにいっぱいいっぱいだろうから
あんまり連絡しないように
と双方の親から言われます。

大人って汚いっ!

あたし達は
あたし達の世界を完結させるために頑張って来たのに!

引き裂こうとする!

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当たり前ですが
定時制高校は
昼間働いてる生徒がほとんどです。

そうでない生徒はガチンコな不良です。

Aちゃんは
働いてる生徒からも敬遠され
ガチンコな不良の女子生徒から
中学生の頃よりひどい、いじめを受け始めます。

夏休みの前に
そろそろ良いだろうと
Bちゃんへ電話します。

卒業して、ほんの数ヶ月、Bちゃんは変質していました。

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続く。


いつも読んで下さって
ありがとうございます。