読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

灰羽連盟~10話11話~

灰羽連盟」第四回目。


「要約※長々読みたくない方向け」

1.死んでも解消されないトラウマ

2.愛の力をもってしても解消されないトラウマ

3.仕事を頑張っても解消されないトラウマ

4.失業保険が切れそうだ


第10話 クラモリ 廃工場の灰羽達 ラッカの仕事
第11話 別離 心の闇 かけがえのないもの


ようやく語られるレキの過去です。

レキはこの世界に来た当初から
ハードでディープでブルーでした。

長い間、誰にも繭を見付けてもらえず
一人で生まれてきた上に
すでに羽も生えてて血まみれ。

しかも、「罪憑き」で
羽が黒く変色。

先輩のクラモリは、レキを大切にします。

同じくらいの、まだ幼かった年齢のネムは
体の弱いクラモリに無理をさせ、心配ばっかりかけるレキを
最初は嫌っていました。

二人が仲良くなったのを見て安心したのか
クラモリは巣立ちます。

けれど、レキにとってクラモリは
まだまだ依存していたい相手でした。

雨の中、ずぶ濡れでぼんやりしていたレキを見付けた廃工場グループの灰羽少年ヒョウコは
廃工場にレキを連れて帰ります。

どうしても壁の向こうへ行きたいと言うレキのために
壁にくさびを打ち込み登ろうとしますが、そのせいでヒョウコは大怪我をします。

一時は生命が危ぶまれるほどの怪我をヒョウコに追わせたと
廃工場の灰羽達はレキを追い出します。

実のところ、自分に取って何一つ自由にならないこの世界を
レキはひっそりと憎んでいました。


ラッカの「罪憑き」が癒えた事と
自分の「罪憑き」が、ずっと癒えない理由
その違いがどこにあるのか分かりません。

ラッカは連盟から仕事を与えられます。
壁の中の石碑みたいな物を綺麗にして
光輪の元になる素材を集める仕事です。
そして、街の中では知り得なかった事を、話師に聞きます。

奥に巨大ロボットがあって、ラッカが使うボートはパイルダーオン出来るらしい事は
まだ誰も気付いていません(公式より)。
そうなったら、別のアニメになります。

ともかく、灰羽手帳のページ数の残りがないので、仕事を与えられたのは喜ばしい事。
見ていて、失業保険が切れかけた人が採用されたみたいな気持ちになります。

物憂いレキ。
レキの描く絵はどんなんかは、分かりません。

見ていて思ったのですが
レキは前世・現世で
相当ヘビーな生活をしていたのではないかという事でした。

生まれてきてごめんなさい、というような
幸せどころか
生きてる実感も奪われた子供。

せっかく、嫌な事はぜーんぶ忘れて
この世界に生まれ直して来たのに
この世界でも居場所が少なく
それでも何とか如才なく振る舞ってきたけど
何かコレ、違う感。

話師に
自分はずっとここで、このままでいると言うと
それは出来ないときっぱり言われます。

巣立ちの日に巣立たない灰羽
灰羽ではなくなります。
人々の記憶から消えしまい
誰とも関わらず生きて行く事になると話師はラッカにも話します。

それを覚悟したのか
レキは形見分けのように私物を人にあげたり
反面、猛スピードで絵を描いていたりします。

これはレキの問題なので
手助けがあまり出来ないと分かっているラッカですが
巣立ちにしても消えていくにしても
側にレキがいなくなるという事には変わりがありません。

それで表面的には明るく振る舞う二人ですが
ふとすれば、ぼんやりしているレキ、隠れてひっそり泣くラッカです。

「永遠なんてない。だから良いんだ」

と言う言葉ですが



毎日がクリスマスやお正月だったら疲れる


と思います。

このレキの「極端に低い自己評価」が
実は罪憑きの原因ではないかと思うのです。

見てて心が痛むのは
例えば
「お前なんか産むんじゃなかった」
と常に言われたり
家庭自体が危険な場所であったりしていた子供は
大人になる事が難しかったり
「自分を好きになる」
の言葉の意味が分かりません。

私は創作仲間のレディ妄創さんに言われた事があります。

「大事な子供の時期を奪われて、記憶もフッ飛び『生きていく事への罪悪感』でいっぱい」

それが私でした。

レキのキャラからすると
オールドホームの子供たちの世話は
合ってないようにも見えます。
けれど、そうしてラッカも含めた「自立がまだ出来ない誰か」の面倒を
身を粉にして行う事は

「取り替えのきかない存在になりたい」

という理由から来ているのでしょう。

被虐待児は大人になると
ケア型の仕事に就く事が多いのですが
それが単なる代償行為だと分かっていても、そうした道に邁進するのです。

自分は忘れられる、せめて絵を残して行こうとしているレキ。

レキもまた、ラッカ同様に
「人間関係の変化に、極端に弱い」
のが分かります。

それをアネサンキャラで装い、他の灰羽より経験年数が長い分の知識でごまかし、誰にも頼らず、一人で馴染めない世界と戦って来たのです。

傷付けてくる世界と人々よりも
自分のせいで傷付けてしまった人達に
心の中で何度も謝りながら。

ラッカは、それを知りながらも何も出来ない、解決するのはレキ本人でしかないので…………もうグダグダです。

最終話に向けて
一気にダークサイドに向かう二人の明日はどっちだ⁉


灰羽連盟 DVD_SET

灰羽連盟 DVD_SET

いつも読んで下さって
ありがとうございます。


私、小学校だけでも、4回転校してるんだけどなぁ。