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イシナガキクエを探しています 第三話 ネタバレ 考察 A面

ローカルテレビでの米原さん

始まる番組。

何故か、司会しかいません。

匿名の方からのビデオが送られてきたと、司会。

そして、1987年48歳の米原さんが出ているテレビのVTRが流れます。

バブル期のキンキラキンのステージ。

人探しのコーナーです。

司会の男女二人が米原さんに、お笑いタッチでいくつか質問し、声を上げます。 

「では!見つかったでしょうか?イシナガキクエさーん!」

え"っ。

こんな番組も使って探してたの。

現れないイシナガキクエ。

司会が「すみませんーっ!見つかりませんでしたーっ!」と軽やかに言います。

様子がおかしくなる米原さん。

司会者2人に写真を渡します。

そして、画面に向けて紙を広げて見せると言います。

「何体も処理してるんです!

35も!

見つからないのが一番良いんですけど!

この世にキクエはいない事を知って欲しいんです!」

ガンギマリ(言い方)の目のまま、司会にスタッフに引っ張られる米原さん。

 

この世にいない人を、55年も探している矛盾と不気味さ。 

この時に見せた紙に書かれた電話番号と住所を調べるスタッフ。

電話番号は使われていませんでしたが、住所は存在し、そこへ行きます。

そこにはかつて稲垣乙さんという女性が住んでいました。今は乙さんの息子さんが一人で住んでいます。

謎の録音

乙さんの仕事は「占いとか人生相談みたいな事をやっていた」と、息子さんも詳細は知らない様子。

そして、たくさんの留守電用の小さなテープが出てきます。

乙さんは、仕事の依頼だけでなくメモ代わりに、留守電を使っていたと息子さん。

スタッフはソレを借りて、テレビ局で、一本一本、検証します。

その中から、米原さんのメッセージを見つけます。

「いつぞやはありがとうございました。一体、見つけたので処理をお願いします。代理人はこちらで用意しています」

 

???

「処理」?「代理人」?

 

どちらにしても

イシナガキクエさんは既に亡くなっている 

という事が分かったので、公開捜索は終了しますと、番組司会。

唐突な番組の終わりです。

ええええ〜っ!?

鳴り物入りで始めた番組なのに?

 

そして、最後に、米原さんのニュースのVTRが流れて、番組は静かに終了します。

2月10日、田んぼでうつ伏せに焦げて倒れてる人がいると通報。

近所の米原さんだと断定。

近くにはポリタンクと本人の物と思えるライターがあり、焼身自殺ではないかと捜査中。

何故、このニュースを最期に持ってきたのでしょう。

…………なんだか、スッキリしない終わり方です。

何か隠されてるような……。

それに、ここまで来たのだから探せば良いのに。

イシナガキクエさんが、確実に亡くなってるかどうか、米原さんの元から離れて、どんな生活をしていたのか、最後の姿とかなんにも分からないまま、です。

 

公開捜索番組は終わり、最終話、いきなりサスペンスとかミステリーとかのドキュメントへと進むのでした。

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