夜になっても読み続けよう。

地位も名誉やお金より、自分の純度を上げたい。

「ハッピーシュガーライフ6巻」と最新話(ネタバレちょっぴり)~ここは楽しい地獄です~

鬱陶しい天気が続く千葉県某所からおこんばんは。


「ハッピーシュガーライフ6巻」出ました

1~5巻までの記事。

slowstudy.hatenablog.com

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「コミックjoker」が電子書籍でも買えるようになりました。

付録がないぶん、お安いです。

電子書籍雑誌、発売当

 ダウンロード開始。


ブラウザがフッ飛ぶ事、数回。


それはともかく、「も~‼待ちきれないよっ‼」てな方。

 

ガンガンjoker」での掲載25~27話。最新話ですね。

最新話ですので


ネタバレはなるべく避けます。


誰よりもさとうを心配し親身になってくれた存在を

相手が「親身過ぎた」結果、否定せざるを得なくなった、さとう。

さとうもキツかったらしく、もう、ヨレヨレのクタクタです。


そして、一緒に暮らしている、しおの存在が小出しにあちこちへとバレ始めています。


現在、しおと暮らしている部屋も結構、大変な思いをして維持して来たさとう。


今までのストーリーや世界観は、さとうからの

言わば「閉じた世界からの視点」が多くを占めていました。

幸せいっぱいの甘々な日々と

それを守るために外で戦うサイコなさとう、この二極のバランスでストーリーが成り立ち、さとうの二面性が読み手を惹き付けて来ました。

が、24話辺りでようやく、外側からのシビアーな視点が増えて来ます。


それまで「明日のご飯の心配」しかしてこなかったさとう。

「将来は○○になりたい」

という長期的な展望など、あんまり考えてません。

それが、しおがいれば未来や将来を考える事も楽しいと思えるようになります。


それが、ここに来て木端微塵。


ここまでが5巻の内容でした。 


さとうは何とか未来を語りますが、浮世離れしています。

そして、しおが自我みたいなモンを発揮。


「わたしの存在理由」

を問うしお。


さとう、大パニック。


結局、しおは、さとうを選びます。

 

しかし、しおに清められたいと願う(と言う大義名分のロリコン)、バイト仲間のイケメンだけど変態な三星少年。


さとうがどこで暮らしてるのか知っているっぽい、さとうのメンヘラおばさん。


何より、しおを探している、あさひという少年。


あさひの事は

三星君を飼い慣らして操り、遠くに追いやった…………ようには見えます。

が、あさひは三星を信用してはいない様子。


しおの家庭は一見、DV父に怯える家族です。


あさひは母親と妹のしおを逃し

自身はストッパーとなり、長く父親の暴力に耐え、その父親が死んで、ようやく母親と妹と暮らす事が出来る、なのにしおが失踪、探す日々…………のように見えます。

 

けれども

「あさひがしおの兄である」

とも

「DV男が父親

だとも

「DV男が死んだ理由」も

「そもそも、この家の血縁関係はどうなのか」も

「お母さんが現在どーなってんの」かも

明言されていません。


ブロークン・ファミリーの中には

結構、他人には普通の「両親と子供二人の家族」に見えて


実は全員、血縁関係がなかった


てな事があります。


実際、私は仕事上で、そうした家庭をいくつか見ています。

便宜上、「お父さんお母さん」と呼んでるだけで


本当は互いにどこの誰かも分からないまま


一緒に暮らしていたケースも少なくないです。

 

しおには、どうやら、あさひの記憶が欠落しているようです。

そして、何故しおが一人でいたのか。

思い出しかけると頭痛がするような「母親」とは何か。


今までの中でも、しおが描く母親は顔が真っ黒。

この母娘に何があったのか。

 

三星君とあさひが会って、その直後、しおの話題で電話をしているのを見ていた人物。


しょーこは、あさひとも交流があります。

点と線が繋がる。

あさひが今後、どうするのか。


さとうとしおは二人して、外への扉を開くのか。


けれど、実は途中のナレーションにあった通り

「ホワイトシュガーガーデン」

は細かい綻びで一杯なのです。

 

そして、「まだ語られていない真実」があるようなのです。


最新話ではしおの母が何故してDV男に引っ掛かったのかが

少し分かります。


読み手の予想の斜め上を行く展開と、ミスリードが上手いストーリーなので

コトは単純に運ばないのでしょう。

 

ただ、欠落感を抱えつつ、理解者がいない中で生きてきたさとうに取って、同様に、安全とは言えない場所に長く居たしおに取って

お互いの存在はかけがえのない物。

 

しおはしおで、いろいろ考え、幼いながらに闘って来たのです。

 

多分、あさひとの直接対決は避けているさとう。

リアルで点と線が繋がったら

ものすごい惨劇が起こるのではないか。

 

しおとの生活を守るためなら何でもしてきたさとうですが

それと同様に、しおを取り戻すために奔走している、あさひと対峙したら…………「コブラVSマングース」みたいな展開になるのか。


あさひが持っている真実は

どうやら爆弾級。


あの怜悧で、先々を予想し計算高く動いてきたさとうが

何かだんだん、行き当たりばったりになって来ている感が否めません。


物語自体がそろそろ折り返し地点なのか。


さとうとしおが今までのように

「二人一緒に幸せになる」事は可能なのでしょうか。



新しい展開は7巻以降に持ち越されそうですが、私はぶっちゃけ、さとうは偉いし健気だと思うのです。

 

「愛を偽ってはいけない。そのためには何でもする」

という事が出来るさとう。


世間には

「愛だと偽って、たいして好きでもない相手と結婚し、倦怠や惰性の日々を送っている」

というカップルがたくさんいます。


恋愛や結婚に、期待や幻想を抱き過ぎるのも、どーかと思いますが、さとうのしおへの、悲痛な愛が

見ていて哀しいです。


「愛の成就」まで

私は二人を追いかけ続けたいと思います。


そして「欠落していたさとう」が

今後どのような形で「完成」されていくのか。

この年頃の女の子の虚無感は

「愛を教えられれば」埋まることが多いのですが

それが「幼女」てのがツボです。


男の子や男の人より、純度が高いからでしょうか。

 

ハッピーシュガーライフ 6巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

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何だか怒り顔のしおちゃん。

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いつも読んで下さって

ありがとうございます。

 

他人から教え悟らされる真実の愛って、本物なの?